
ダイエット停滞期の食事戦略「チートデイ」とは。効果とやり方、頻度、タイミング (1/2)
- 健康
- 2023年3月24日
筋肉量を落とさず体脂肪のみを落とすのが、健康的なダイエット。成功させるためには、運動とともに摂取カロリーを減らすことが重要です。
そのため、食べたいものや高カロリーメニュー、糖質が高い食べものを控えるなど、いわゆる食事制限が少なからず必要となります。
しかし我慢ばかりではストレスが溜まるうえにモチベーションが下がり、途中で挫折してしまうことがあるでしょう。そこで取り入れたいのが「チートデイ(チートデー)」です。
チートデイは、ダイエット停滞期に「好きなものを食べていい日」を作る食事方法のこと。ストイックに何か月も減量生活を続けているにもかかわらず体重が減らないときに行うことで、代謝の停滞を防ぎ、停滞期を突破することができると言われています。
いつやればいいのか、どれくらいの頻度(間隔)で行うと効率的なのか。また、食べてもいい食事メニューの決め方とは。
チートデイの効果とやり方、注意点をトレーナーが解説していきます。
<このページの内容>
チートデイとは
チートデイは「cheat(チート)=だます・ズルをする・反則をする」という言葉からきています。ダイエット中でもズルする日を設けることで、減量を促進させるのです。
この「ズル」というのが食事。チートデイは食事制限をなくし、好きなものを食べていい日と決めます。
「そんなことすると、せっかく落ちた体重が元に戻ってしまうのでは」と心配になる方がいるでしょう。それは当然のことですが、しかし、このチートデイにはさまざまなメリットがあるのです。
チートデイのメリット
チートデイによって、カラダにどのような効果がもたらされるのでしょうか。
基礎代謝の低下を抑える
食事量を減らし、摂取カロリーを制限することにより、カラダは少ないエネルギー内で対応できるように代謝が落ちていきます。
すると、やがてダイエットの停滞期に突入します。ここでチートデイを設定し、定期的に多くのエネルギーを補給することで、基礎代謝の低下を抑えて停滞期を防ぐことができるのです。
たしかに短期的に見れば、落ちていた体重が元に戻る感覚に陥るかもしれません。しかし、その体重増加は一時的なもの。長期的に見れば、順調にダイエットは進んでいくはずです。
ダイエット中のストレス発散になる
チートデイはカラダの変化だけでなく、モチベーションの維持という点でも大きな役割を果たすでしょう。食事制限はカラダだけでなく、精神的につらいものがあります。
「糖質制限だから炭水化物はカット」「スイーツ、甘いお菓子、おやつは全部禁止」「お腹が空いても食べられない」など、心には多くのストレスがかかるはず。
そのストレスからくる抗えない食欲に負けてドカ食いをし、リバウンドで体重増加してしまうなど、ダイエットを挫折してしまう人がとても多いのです。
チートデイを設定すれば「食べたいものが食べられる」「お腹いっぱい食べることができる」と、メンタル面での解放感がストレス解消へとつながり、ダイエットのモチベーションを維持することができます。
週末にチートデイを設けてストレスを軽減させ、ダイエットを継続できる人も多いことでしょう。
チートデイの効果的なやり方
チートデイはどのように設定するのがよいのでしょうか。ここで、基本的なチートデイの設定方法を理解しておきましょう。
チートデイはダイエット停滞期に行う
チートデイを設定するのは、ダイエットの成果が停滞してきたときにしましょう。ダイエットを始めたばかり、あるいは体重が順調に落ちているタイミングで実施しても、あまり意味がありません。
チートデイは、あくまでも「ダイエットの停滞期を乗り越えるための食事戦略」です。
まずは週に1回をチートデイに当てる
初心者であれば、一週間のうち1日が頻度の目安です。あらかじめ、何曜日にするか決めておくのがおすすめ。その他の6日は、しっかりと食事内容と食べる量をコントロールします。
食べる量が多くなりやすい飲み会やイベント日などをチートデイにするなど、計画的なスケジュールを立てることが成功のポイントのひとつです。