「走るとヒザが痛くなる」を予防。ランニング時に多い“膝の痛み”を防ぐテーピング術
長い距離を走り慣れていないと、走っている途中で思わぬケガ(怪我)に見舞われることもあります。そこで、長い距離を走り慣れていない人に向けて、ケガのリスクを軽減できるテーピングの方法を、日本コアコンディショニング協会・会長である岩崎由純さんに伺いました。
今回は、膝の故障を防ぐテーピングについて解説します。
下り坂は要注意! ひざへの負担を軽減するテーピング
『上り坂の方が辛いのでは?』と思われそうですが、実は下り坂こそ注意したいポイント。上りでは自然と減速しますが、下りはスピードがつくため、ブレーキをかけるためにひざに負担をかけてしまいがち。ひざを安定させるテーピングをしておけば、負担が軽減されます。
両サイドからひざを支えるパターン
1) ひざは45度ほど曲げておく。テープは適度な長さで切り、真ん中から割いてひざの内側にある即副靱帯に沿ってまっすぐ、テープを置くようなイメージで貼る。
2) テープは1)と同様に切り、ひざの外側にある即副靱帯に沿ってまっすぐに貼る。
3) 足を伸ばしたときに前にシワが、曲げたら後ろにシワができたら完成。
ひざの動きをよくするパターン
1) テープは適度な長さで切る。ひざは立てる。脛骨の上部にテープを貼り、残りのテープは置くようなイメージで貼る。
2) 足を伸ばしたときときに全面にシワができたら完成。
[監修プロフィール]
岩崎由純(いわさき・よしずみ)
1959年10月10日生まれ。山口県出身。日本コアコンディショニング協会会長。トレーナーズスクエア株式会社代表取締役社長。日本ペップトーク普及協会代表理事。日本オリンピック委員会(JOC)元強化スタッフ。日本アスレティック・トレーナーズ機構前副会長。NSCAジャパン元理事。日本体育大学体育学部体育学科卒業。アメリカ・シラキューズ大学大学院体育学専攻科(アスレティック・トレーニング)修士課程。テーピングに関する著書「医道の日本社」などあり。
【岩崎由純オフィシャルwebサイト】https://www.trainers-s.jp/
※本記事はMELOSで公開された記事「ランニング中のケガ防止に。マラソンのためのテーピングの巻き方を専門家に聞いてみた」を再編集したものです。
<Edit:編集部/Text & Photo & Illustration:服部桃子(アート・サプライ)>