マラソンランナーが知っておきたい、ふくらはぎの痛みを防ぐ「アキレス腱テーピング術」
長い距離を走り慣れていないと、走っている途中で思わぬケガ(怪我)に見舞われることもあります。そこで、長い距離を走り慣れていない人に向けて、ケガのリスクを軽減できるテーピングの方法を、日本コアコンディショニング協会・会長である岩崎由純さんに伺いました。
今回は、ふくらはぎの痛みを防ぐテーピングの貼り方を解説します。
ふくらはぎの伸びを防いでアキレス腱を守る
「マラソンランナーは悩まされがちな、アキレス腱の痛み。走るときにふくらはぎを伸ばしすぎていると、ふくらはぎの収縮とともにアキレス腱が伸び縮みし、何度も繰り返されることで痛みにつながります。ふくらはぎの伸びを抑えることで、痛みを予防することができます」(岩崎さん)
1. テープはひざの裏からかかと程度までの長さで切る。ひざと足首は伸びた状態にしておく。
2. かかとにテープを貼り付け、ふくらはぎの形に沿ってテープを置くようなイメージで貼る。
「テープを貼るときは、筋肉の流れに沿って貼ることを意識しましょう。また、慣れてきたら自分自身の走り方のクセを意識して、どこが弱点か把握するとよいでしょう」(岩崎さん)
[監修プロフィール]
岩崎由純(いわさき・よしずみ)
1959年10月10日生まれ。山口県出身。日本コアコンディショニング協会会長。トレーナーズスクエア株式会社代表取締役社長。日本ペップトーク普及協会代表理事。日本オリンピック委員会(JOC)元強化スタッフ。日本アスレティック・トレーナーズ機構前副会長。NSCAジャパン元理事。日本体育大学体育学部体育学科卒業。アメリカ・シラキューズ大学大学院体育学専攻科(アスレティック・トレーニング)修士課程。テーピングに関する著書「医道の日本社」などあり。
【岩崎由純オフィシャルwebサイト】https://www.trainers-s.jp/
※本記事はMELOSで公開された記事「ランニング中のケガ防止に。マラソンのためのテーピングの巻き方を専門家に聞いてみた」を再編集したものです。
<Edit:編集部/Text & Photo & Illustration:服部桃子(アート・サプライ)>