管理栄養士が選ぶ、疲れたときにおすすめのコンビニドリンク5選
ひと口に疲労といってもその疲れはハードトレーニングによる肉体的な疲労、仕事やストレスによる精神的な疲労などさまざま。では、疲れを回復させるために摂るとよい栄養素には、何があるのでしょうか?
「疲労回復に大切な栄養素はズバリ、ビタミンB群、炭水化物、たんぱく質、ビタミンCなどです」と語るのは、管理栄養士の佐藤樹里さん。これらの栄養素は、肉体的疲労や精神的疲労の回復をサポートしてくれるといいます。
今回は、コンビニで買える疲労回復におすすめのドリンクをピックアップします。
※疲労回復度は含まれる栄養素の総合的な評価です。即効性を評価するものではありません。
疲労回復におすすめ! コンビニで買える疲れ回復ドリンク
「手軽にワンハンドで補給できるドリンク。食事などからの固形分よりも栄養素の吸収が早いので、素早くエネルギー補給やビタミン類の補給が行なえます。目的に合わせて選択していきましょう」(佐藤さん)
▲上段左から 黒酢で活性200ml(ファミリーマート/108円)
おいしい無調整豆乳200ml(ファミリーマート/97円)
果汁100%オレンジ200ml(セブンイレブン/84円)
下段左から 米糀からつくった糀甘酒125ml(ファミリーマート/162円)
7カフェ ホットコーヒーR(セブンイレブン/100円)
黒酢ドリンク【疲労回復度:★★】
一般的な米酢の約4.5倍といわれる豊富なアミノ酸を含む黒酢。酸っぱさのもととなるクエン酸や酢酸が乳酸を分解して、疲労回復を早めてくれます。
甘酒【疲労回復度:★★★】
「飲む点滴」といわれるほど栄養価が高く、主栄養素のブドウ糖とビタミンB群は、疲労回復に効果的です。麹菌が栄養を効率的に吸収し、エネルギーに変換します。
豆乳【疲労回復度:★★】
大豆の良質な植物性たんぱく質をたっぷり含みます。糖質をエネルギーに変え、疲労回復効果が期待できるビタミンB1の補給にもおすすめです。
豆乳に含まれる「ペプチド」が脂質代謝を向上させ、脂質から変換されたエネルギーが筋肉の疲労回復を早くするという効果があります。また、運動直後に大豆ペプチドを摂取することで、血液中の成長ホルモン濃度が上昇し、筋肉を作る効果がより高まります。
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果汁100%フルーツジュース【疲労回復度:★★】
クエン酸が疲労物質を分解し、ビタミンCがストレスを軽減して疲労回復効果を高める作用があるといわれます。また、たっぷり含まれる果糖がすぐにエネルギーに変換され、疲労回復をサポートします。
コーヒー【疲労回復度:★★】
ドリップしたコーヒーにより多く含まれるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には高い抗酸化作用があり、覚醒効果のあるカフェインとともに疲労回復効果があるといわれています。また、コーヒーのよい香りには疲労を軽減させる効果も。
[監修者プロフィール]
佐藤樹里(さとう・じゅり)
管理栄養士。フィットネスクラブにて水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務後、フィリピン留学を経てカナダ・バンクーバーへ渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共にシェフアシスタントとして働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房でのWワークを経てスポーツ栄養系健康会社に転職。その後、「アスドリファクトリー」代表として独立。好きな食べ物:チャーハン。趣味:チャーハンめぐり・筋トレ
【公式Twitter】 https://twitter.com/jurijapan1
※本記事はMELOSで公開された記事「疲労回復におすすめの食べ物(コンビニ編)。疲れたときに摂りたい栄養素とは[管理栄養士監修]」を再編集したものです。
<Text & Photo:京澤洋子(アート・サプライ)>