2022年3月29日

人生変わる「腸もみ」で内側から美しく!ぽっこりお腹・肌荒れ・便秘も改善

 テレビ・雑誌で話題の「腸もみ」ってご存じですか? 便秘解消やダイエット目的の方はもちろん、加齢のせいにしたくないけど体型が重力に勝てなくなってきたという人にも、絶対に知ってほしい「腸」のこと。実は腸を整えることで、そのお悩みはほぼクリアになる! この記事では、腸に魅せられて自らも美腸プランナーの資格を取得したという編集者と、日本美腸協会代表理事・小野 咲先生の「美腸対談」も交えてご紹介!

小腸は免疫細胞、大腸は腸内細菌で全身を守る!

 腸の機能は消化だけにあらず。まずは腸のはたらきについて、日本美腸協会の代表理事・小野先生に教えていただきました。

日本美腸協会 代表理事
小野 咲 さん

看護師として小児緊急病棟での勤務を経て、便秘外来のある小林メディカルクリニック東京へ。自身も幼少時から腸の不調に悩まされていたこともあり、腸についての見識を深めることに没頭。2012年に「美腸エステ®」を開発、GENIE青山店・恵比寿店を設立。2013年に一般社団法人日本美腸協会を設立。代表理事に就任。2019年2月14日に著書『腸が変われば、人生変わる 美腸の教科書』が発売される。

─まずは、腸の機能について教えてください。

 腸は私たちの体の約5倍の長さを持つ、非常に長い器官。その表面積はテニスコート1面分とも言われます。“胃腸“と呼ばれることからもわかるとおり、胃と腸の関連は密接なのですが、食べたものを消化・吸収・排せつするというのが消化管の一連の流れです。「消化」機能だけだと思われがちですが、実は腸にはさまざまな機能があります。

 小腸は、お腹の真ん中にあって身体を支えてくれる臓器。外から異物が侵入してきたときに身体を守ってくれる「免疫細胞」の半分以上は、この小腸で作られています。そのため、腸が健康だとアレルギー体質が改善される、風邪をひかない、疲れにくいと言われます。ちなみに”幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンも、9割が小腸で作られています。

 大腸は排せつすることが一番の特徴ではありますが、外からの細菌から守ってくれる働きも。最近では1,000種類以上あるといわれる腸内細菌をどう味方につけるかが、健康を左右します。

─腸のはたらきが悪くなると?

 良質なものを食べたとしても、腸が汚れていては吸収されず、逆に悪いものが再吸収されてしまいます。つまり腸が綺麗だと、良いものを食べればすぐに吸収されて体の栄養になります。腸の状態が良くないと病気や風邪を引き起こす要因のひとつになったり、やる気がなかなか起きなかったりする。全身に影響を与える重要な器官です。

 小腸は、お腹の真ん中にあって身体を支えてくれる臓器。外から異物が侵入してきたときに身体を守ってくれる「免疫細胞」の半分以上は、この小腸で作られています。そのため、腸が健康だとアレルギー体質が改善される、風邪をひかない、疲れにくいと言われます。ちなみに”幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンも、9割が小腸で作られています。

 大腸は排せつすることが一番の特徴ではありますが、外からの細菌から守ってくれる働きも。最近では1,000種類以上あるといわれる腸内細菌をどう味方につけるかが、健康を左右します。

覆面潜入のはずが夢中!腸ケアが心身を変えた

 腸が重要な役割を担っていることは理解。そこで近年人気の「腸もみ」は実際どうなの?という疑問を抱いたところに、リアルな声を聞かせてくださったのが主婦の友社・志岐さん。まさに同様の思いを胸に、東京・恵比寿にある腸もみ(美腸エイジング®)のサロン『GENIE』に、自身が編集者とは明かさずに体験へ行ったのだそう。これぞ潜入取材!

主婦の友社 コンテンツ事業本部
志岐 麻子さん

10代後半から20代は冷えや疲労から慢性的な体調の悪さを抱え、花粉症や敏感肌でも悩んでいたことから自他共に認める”健康マニア”に。これまでに「冷え」「体にいい料理」など、健康・美容系の雑誌特集や書籍を多数手掛ける。腸ケアの世界へと足を踏み入れたところ腸の奥深さに魅了され、『美腸の教科書』書籍化を実現させる。美腸プランナー2級。

20代までは持病があり、30代は出産と育児があって常に疲れていました。もともと健康に良いことはなんでもしたい”健康オタク”なのですが、取材のときに「美腸」という言葉に出会って。Web検索していたら日本美腸協会に辿り着き、美腸エステ®のGENIEさんへ覆面潜入したんです。腸もみを受けたら、それが非常に気持ちよくて。気持ちいい……眠い……でも、腸のお話が面白すぎて眠れないんです。腸の状態が心にも影響しているということも知らなかったので、腸は本当に奥深いなと思いました。

 その後、腸ケアを続けるだけでなく美腸プランナーの2級資格を取得するほどに感銘を受けた主婦の友社・志岐さん。美腸協会のバイブルとなるような決定版の教科書を作りたい!!と、自ら志願して出版企画を実現させることに。そんな編集者の志岐さんと、日本美腸協会の代表理事・小野咲先生にお話を伺いました。

─腸もみを受けた効果、実感としてはいかがですか?

志岐:
もともと健康オタクなので、実際には何が効いているのかわかりにくい部分もありますが、腸もみを受けてから腸の調子は良いです。特に咲先生にお会いすると、とても調子が良くなるんです。なぜなんでしょう……神様がついてる?

小野先生:
そう言われることが多いかもしれないですね。でもそれをちょっと目指していました(笑)。

志岐:
美腸協会の講師の先生方は皆、腸が大好きで、ご自身でも美腸ケアされているので、本当に元気でキレイ! 今回、書籍化にあたり「美腸ケアで人生変わった!」という方6人にお話を伺いましたが、みなさんすごいです! それまで便秘で悩んでいたり、病気を抱えていた方が治ったり……。

─相談にいらっしゃるのはどんなお悩みを持った方が多い?

小野先生:
やはり便秘の方は多いです。ただ便秘にもいろんな段階があって、2~3日出ないという方から、毎日出ていたけれど1日出なくなった、お薬を使っても便が出ない、お薬を使って何十年という方も多いです。そうなる前に、お腹が張りやすくなったり、すっきり感がなくなったという時点でケアに来ていただけるといいですね。というのも、”便秘”になってからの年数が長くなると、どうしても治りが遅くなってしまいます。ちょっとおかしいな、という段階なら改善も早いですよ。

おすすめ食材や簡単にできるマッサージも図解!

─「美腸」について書籍化したいと思った一番のポイントは?

志岐:
本のサブタイトルにもなっていますが、「腸が変われば、人生変わる」は本当にそうだなと思うんです。腸に良い事はたくさんあり、食事、生活改善、腸もみ、エクササイズなどいろいろありますが、全部を毎日完璧にやろうとしたらすごく大変。でも、出来る範囲で少しずつ。本をパラパラと見て、ひとつでも腸に良いことを見つけて頂き、少しでも腸がきれいな方が増えて……みんな元気になれたらいいなと思いますね。

小野先生:
十人十色、体質は違いますし、原因も人それぞれ。情報がたくさんある中で何が自分に合うのかみなさん悩んでいます。そこで今回の書籍では、腸タイプ別のチェックシートを新しく、生活に根付いたものにして、そこから腸もみや腸のストレッチにつながるような内容にしました。

志岐:
そうですね。ひとくちに腸といっても、人によって全然違う。もともと便秘になりやすい人もいれば、下痢になりやすい人もいる。「便秘には食物繊維」ということはみんな知っていますが、玄米を食べればいいというものでもないんですよね。

小野先生:
そうなんです。玄米を食べて、よりお腹が張ってしまった方もいれば、親から勧められたヨーグルトを食べたら逆にアレルギーが出てしまった、便秘になってしまったという方も結構いらっしゃいます。体質・タイプに合った方法を行うことで、より早く改善してもらえたらいいなと常々思っています。

─あらためまして書籍についてご紹介をお願いします。

小野先生:
『美腸の教科書』はイラストや写真をたくさん入れて、どのページから読んでもすぐに生活に取り入れられる内容になっています。自分の生活を見直せるチェックシートも入っているので、ぜひそこで振り返る時間を取っていただきたいですね。腸のことをよく知らない方も、腸の知識は持っているけれど今何をしたらいいんだろう?と悩んでいる方にも。気になったところから読んで頂き、生活につなげていただけると嬉しいです。

志岐:
私も美腸プランナーの講座を受けていっぱい学んだつもりなのですが、やっぱり人間は忘れてしまうもの。一生そばに置いておける「美腸のバイブル」が欲しいなと、頑張って作っております!

『腸が変われば、人生変わる 美腸の教科書』

 腸が美しくなれば全身がきれいになり、健康になるのはもちろん、心も変わり、人生すら変えるパワーがあります。食事・生活習慣・運動・マッサージなど、美腸ケアのすべてがイラスト・マンガ・写真たっぷりで楽しくわかる、日本美腸協会認定・公式ガイドブック。

腸が変われば、人生変わる 美腸の教科書

【Part1】この順番が実は重要!美腸になる、5つのStep
【Part2】知れば知るほど美腸に近づく!そもそも「腸」ってどうなってるの?
【Part3】いますぐ始めよう!きれいな腸をつくる毎日の習慣
【Part4】1日5分で人生が変わる!美腸エクササイズで理想の自分になる
【Part5】便秘・下痢にサヨナラしたい!腸トラブルの予防法、教えます
【Part6】美腸プランナーへの道!おさらい問題にトライ
2019年2月14日発売

A5判・160ページ
著:小野咲(日本美腸協会 代表理事)
監修:小林暁子(小林メディカルクリニック東京 院長)
発行:主婦の友社

 腸をケアすることでさまざまな健康効果が期待できるという事実を、多くの方に知って頂きたい!という思いが詰まった『美腸の教科書』をご紹介しました。表紙にも書かれていますが、痩せる、美肌、くびれ、体質改善、エイジングケアまでも、すべて「美腸」がかなえてくれるなんて! 

 書籍の中では便秘やぽっこりお腹に効く腸もみ・腸ストレッチのやり方や、おすすめ食材の一覧、選び方もまとめられているので、理想的なレシピが組めるようになりそう。メイクやネイルを楽しむだけでなく、内側から綺麗を目指したい!という女性を応援してくれるのが「腸」なんですね。

<Text:編集部>