インターバルトレーニングの「シンプル」なやり方!効果を最大化するコツも (1/3)
インターバルトレーニングは、脂肪燃焼や筋力アップに有用なトレーニングです。おもにランニングの能力向上に使用されていた方法ですが、今ではさまざまなスポーツでも応用されています。
本記事では、インターバルトレーニングの方法やメリット、効果を高めるコツなどを、ヨガインストラクター碇純子(いかりすみこ)さんが解説します。
インターバルトレーニングとは
インターバルトレーニングとはどんなトレーニングでしょうか。
- 早いスピードでダッシュする区間
- レスト(ゆっくりジョギングしたり、歩く)区間
これを交互に繰り返しながら、走力を向上させていくトレーニング方法です。
完全に止まって休むのではなく、ゆっくり走ったり歩いたりしながらインターバルをとり、心拍数がある程度下がってきたら、再び上げていくのがポイントです。
HIITとは違うの?
インターバルトレーニング、HIIT(高強度インターバルトレーニング)、タバタトレーニング。どれも運動と休息を繰り返す形式のトレーニングですが、運動強度や休息時間などに違いがあります。
- インターバルトレーニング:距離や強度、運動内容を自由に調整できる柔軟なトレーニング方法
- HIIT:高強度インターバルトレーニング。最大の効果は「脂肪燃焼効果を得る」ことを目的としたトレーニング
- タバタトレーニング:高強度インターバルトレーニング。最大の効果は「心肺能力の向上が期待できる」こと。HIITよりも時間や回数といったルールが厳密に定められている
インターバルトレーニングで期待できる効果
インターバルトレーニングで期待できる効果について見ていきましょう。
脂肪燃焼
インターバルトレーニングを行うことで、脂肪燃焼が促進され、体が引き締まります。
ペースは息が上がるほどでなく、ややきつい程度が効果的です。長く続けることで脂肪燃焼の効果が高まります。
筋力の向上
インターバルトレーニングは、下半身の筋力強化に効果的です。とくに太もも、ふくらはぎ、お尻の遅筋を鍛え、持久力を向上させるとともに、筋肉を引き締めます。
心肺の機能向上
インターバルトレーニングを続けることで、心肺機能(心臓と肺の機能)も強化され、長時間運動しても疲れにくい体になってきます。
運動中に心拍数を最大の60~80%まで引き上げることを意識しましょう。
走るスピードやペースの向上
筋力と心肺機能が強化されることで、走るスピードやペースが向上します。下半身の筋力がアップすると歩幅が広がり、蹴り出しが強くなり、スピードが上がります。
また、心肺機能の向上により、酸素摂取量が増え、長距離を楽に走れるようになります。
インターバルトレーニングのやり方
続いて、インターバルトレーニングのやり方を解説します。レベル別に3つの方法を紹介しますので、自分の体力や目的に合わせて、無理のない範囲で行いましょう。
短距離を走るインターバルトレーニング
200~300mのダッシュとレストを繰り返す方法です
- ダッシュ距離: 200~300m(約2~3分)
- レスト距離: 100~200m(約1分半~3分)
短距離のため、初心者でも取り組みやすく、無理なく心肺機能や筋力を向上させることができます。無理のない範囲でスピードを調整しましょう。
慣れてきたら少しずつダッシュの距離を延ばすのが効果的です。