
ジョギングの効果と正しいやり方|初心者・40代、50代にもおすすめする理由 (1/2)
ランニング、ジョギング、ウォーキング――似ているようで、実は効果や体への負担は大きく違います。なかでも「ジョギング」は、健康維持やダイエットに取り入れやすく、幅広い世代に人気です。
スポーツ医師・樋口 直彦先生は、ジョギングの効果について次のように語ります。
「ジョギングは誰でも始めやすい運動でありながら、体力の向上や脂肪燃焼、ストレス解消など幅広い効果があります。正しい方法で取り組めば、40代や50代からでも、年齢を問わず健康づくりに役立つ習慣になります」
樋口先生監修のもと、ジョギングの効果と正しいやり方を解説。初心者が気になる時間や頻度、強度の目安も紹介します。安全に効果を高めるための基本を知って、無理なく継続していきましょう。
ジョギングとは?ウォーキング・ランニングとの違い
ジョギングはウォーキングよりも速く、ランニングよりも体への負担が少ない有酸素運動です。無理のないペースで走れるため、初心者や健康維持を目的とする人でも続けやすいのが特徴です。
種類 | 速度の目安 | 特徴 | 向いている目的 |
ランニング | 時速9km以上 | 高いカロリー消費、体への負担大 | 持久力向上、競技力強化、減量 |
ジョギング | 時速6~9km程度 | 会話できる余裕のあるペース | 健康維持、脂肪燃焼、ダイエット |
ウォーキング | 時速4~6km程度 | 負担が少なく継続しやすい | 生活習慣病予防、リハビリ、運動習慣化 |
会話できるペースがカギ。『ジョギング』の効果
ウォーキングではなくランニングではなく、ジョギング。会話ができるけど息が弾むペースで走ることで、どのような効果があるのか、解説します。
心肺機能の向上
ジョギングは心臓や肺に適度な負荷をかけるため、酸素を効率よく全身に送り届ける力が高まります。続けることで息切れしにくくなり、日常生活でも疲れにくい体を作ることができます。
脂肪燃焼と体重管理
20分以上のジョギングは、脂肪をエネルギー源として活用します。消費カロリーが増えることで体脂肪率を下げやすく、ダイエットや体型維持に役立ちます。
生活習慣病の予防
ジョギングは血糖値や血圧を安定させる効果が期待できます。糖尿病や高血圧、脂質異常症など生活習慣病のリスクを下げることができます。
メンタルと睡眠の改善
ジョギングを行うと脳内でセロトニンやエンドルフィンが分泌され、気分が安定しストレスが軽減されます。この作用は不安や抑うつの改善にもつながり、メンタルヘルスを整える効果があります。
さらに適度な疲労が質の良い睡眠を促し、翌日の集中力や気分の安定にも役立ちます。
次:スポーツ医師が解説「ジョギングの基本のやり方」