汗をよく吸収し、乾きやすい生地は?スポーツTシャツの素材と特徴 (1/2)
筋トレやランニングなどの運動時、皆さんはどのようなTシャツを着ているでしょうか。Tシャツにはさまざまな素材が使用されており、それぞれに特徴が異なります。快適なスポーツライフのために覚えておきたい、Tシャツの素材と特徴についてまとめました。
スポーツTシャツの多くはポリエステル素材
普段からスポーツをされていて、専用のTシャツを持っている方は、シャツの裏地にあるタグを確認してみましょう。多くの商品が『ポリエステル100%』と表示されているはずです。
筆者も多くのスポーツシャツ(ランニング用がほとんど)を所有していますが、その半分以上が『ポリエステル100%』でした。
中には『ポリエステル80%、ポリウレタン20%』『ポリエステル92%、ポリウレタン8%』というシャツもありましたが、そのほとんどの割合をポリエステルという素材が占めているのです。このポリエステル、一体どんな素材なのでしょうか。
ポリエステルは水や熱に強く、しわになりにくく洗濯にも便利
ポリエステルは日本でもっとも多く生産されている“化学繊維”(人造的に作られた繊維のこと)で、ナイロンやアクリルと並ぶ三大合成繊維のひとつ。
スポーツにおいてはTシャツ以外に、ユニフォームやスパッツ、ジャージなどにも使用されています。このことから、非常に有能な繊維だということが分かるでしょう。
特徴としては以下の要素が挙げられます。
- 水に濡れても強度が変わらない
- 熱に強い
- 摩耗しない
- しわになりにくい
- 日光による変色がない
- 洗濯しても伸び縮みしない
- 型崩れしない
そのほかの繊維はどんなときに使われる?
スポーツ用に作られたTシャツの多くが、ポリエステル素材なのはわかりました。しかし必ずしも、スポーツ用Tシャツを着て運動をしているというわけではないでしょう。
ほかにどのような繊維があるのか、また、どのような特徴があるのかをまとめてみました。
天然・再生繊維系
綿(コットン)
吸水性、吸湿性は高いものの、運動によって出た汗を乾かすことができないのが難点。特に夏場は汗を大量に放出するので、綿100%のシャツで運動をすると、雑巾を絞るかのように汗を含んでしまいます。
レーヨン
木材パルプが主原料。綿と同じく吸水性、吸湿性が高く、さらに濡れると強度が著しく落ちるという性質があります。摩擦にも弱いため、スポーツにはあまり向かない素材かもしれません。