インタビュー
2017年11月10日

「フルマラソンは自分が主役の1本のドラマのようなもの」。モデル三原勇希(前編)┃ガチでマラソンに挑む女性たち #3 (2/2)

タイムは3時間52分で4時間を切ることができましたが、後半の30キロ地点でものすごく辛くなって。気持ちは途切れていないのに足が前に出なくて、ゴール後に泣いてしまいました。

▲2017年のウィメンズマラソンではゴール後に泣いてしまった

―その誰もが経験するであろう、走っている最中の辛さはどのように克服しますか?

それはもう、やるしかないですよね。マラソンって自分のペースで走って、いつでも止まれるけど、止まったらそこで記録は終わってしまうし。やっぱり我慢し続けて、自分に打ち勝つという面白さがマラソンの魅力ですから。

「試練を乗り越える楽しさ」がマラソンの魅力

―フルマラソンを経験したことで、なにか変化はありましたか?

フルマラソンを走ったことで、さらにマラソンにハマった感じですね。それまでの私はマラソンの本当の魅力を知らなかったと思います。フルを走っていると、必ず1度は自分の限界に当たるんです。

でもそこで今までの練習を思い出したり、まわりの応援を聞いて勇気づけられたり、いろんな理由でなんとか限界を超えることができるんです。試練を乗り越える楽しさはハーフでは体験できないけれど、フルでは「自分の限界を超える」ということが体験できる。本当の自分に出会えるのはフルマラソンですし、42.195キロを走った人としか分かち合えない気持ちがあると思います

―三原さんのブログを読むと、本当に走ることを楽しんでいる様子が伝わってきます。フルマラソンの感想を読んでいると、「何キロ地点でどこどこがしんどくなった」などの詳細が書かれていて、よくそこまで克明に覚えているなと驚かされます。

フルマラソンは1本のドラマのようなもので、「自分が主役」という感じで鮮明に覚えていますね。人からよく「走っているときはなにを考えてるの?」と聞かれるんですけど、走っているときはなにも考えてないんです。考えてるようで考えてない。なにも考えてないから、そこで起きたことがスゴく鮮明に残ってて。

―雑念がないからまわりの情報が素直に入ってくる、という感じでしょうか。

そうかもしれません。たとえば、前を走っている人のTシャツに格言なんかが書いてあると、普段はクサいと思っちゃうような言葉でも走っているとめちゃめちゃ心に響いてくるんです(笑)。浸透率が高い状態といいますか、純度が高くなっているのがわかるんです。

▼後編に続く

「私、マラソンの大会後はしばらく無敵モードになります(笑)」。モデル三原勇希(後編)┃ガチでマラソンに挑む女性たち #3 | ビューティ×スポーツ『MELOS』

[プロフィール]
三原勇希(みはら・ゆうき)
タレント・モデル・ラジオDJ 。1990年4月4日生まれ。スペースシャワーTV「スぺシャのヨルジュウ♪」、釣り番組「フィッシング倶楽部」、FM802「INTRO-JUICE 802」、ニコ生「シネマのミカタ」などにレギュラー出演中。音楽、マラソン、釣り、ゴルフなどアクティブな特技や趣味を活かして幅広く活躍中。
【公式HP】http://www.stardust.co.jp/section3/profile/miharayuki.html
【公式ブログ】https://lineblog.me/miharayuki/
【公式インスタグラム】https://www.instagram.com/yuukimeehaa/

<Text:舩山貴之(H14)/Photo:久保誠>

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