ライフスタイル
2025年3月27日

「髪を結ぶとその部分がハゲる」ってホント?美容師に聞いた“意外な真実” (3/3)

日常生活で意識したい、薄毛ケア&予防方法

後藤さん:薄毛をケア&予防する方法として、日常生活の中で3つ、実践できることがあります。

方法1 シャンプーを見直す

頭皮や髪の毛をいたわりながら洗える、次のようなシャンプーの使用を検討してみてください。

・アミノ酸系シャンプー
・保湿成分入りのシャンプー
・スカルプシャンプー

値段が安いシャンプーは、汚れを落とすことだけに特化していて、頭皮や髪に刺激を与えてしまうことが多いです。薄毛や抜け毛を予防するために、まずはシャンプーの見直しから行ってみましょう。

▼それぞれのシャンプーの特徴
アミノ酸系…マイルドな洗浄力で、負担をかけにくい。
保湿成分入り…ツヤや潤いを与え、パサつきやダメージを抑える。コラーゲン・ヒアルロン酸などの保湿成分がおすすめ。
スカルプシャンプー…洗浄により皮脂詰まりを取り除き、潤いを保つ。

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方法2 育毛剤や発毛剤を使う

育毛剤や発毛剤は、頭皮に栄養を与え、頭皮や髪を健やかに保つ作用があると考えられます。薄毛が気になる方は、毎日の使用がおすすめです。

▼育毛剤や発毛剤におすすめの成分
センブリエキス…血行を促進して、発毛をサポートする
パントテニルエチルエーテル…頭皮の状態を整え、発毛をサポートする
アデノシン…細胞を作るエネルギーになる成分、頭皮の状態を整え、発毛をサポートする

■育毛剤や発毛剤の使い方

1、入浴して頭皮や髪を清潔な状態にする
2、ドライヤーで髪を乾かす
3、育毛剤や発毛剤を適量、頭皮に振りかける
4、頭皮をマッサージしながら馴染ませていく

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方法3 生活習慣を見直す

薄毛を予防するために、次のことも心がけてください。

・髪を結んだまま寝ない
・髪は夜のうちに洗ってから寝る
・1日6~7時間は寝る

髪を結んだまま寝ると、長時間頭皮と髪に負担をかけてしまいます。

また、睡眠は「細胞が生まれ変わる」のに重要な時間です。頭皮や髪の毛を気にしている場合は、毎日十分な睡眠時間が確保できるようにしましょう。

病院でAGA治療もひとつの選択肢

後藤さん:いろいろやってみたけど「薄毛が気になる」「抜け毛が多い」「髪にハリがなく、スタイリングがうまくできない」など、髪の毛に悩む人は、病院でのAGA治療を検討してみるのもいいでしょう。

AGAの治療方法には、「飲み薬」「塗り薬」「発毛注射」などがあります。AGA治療は、保険適用外の自由診療です。そのため、治療内容や費用は医療機関によって異なります。

▼AGA治療の目安表

<料金相場>
・飲み薬:1ヶ月3,000〜7,000円程度
・塗り薬:1ヶ月7,000円程度
・発毛注射:1回50,000円程度

<通院回数>
どの治療方法も月1回程度

<治療期間>
1年程度(経過観察のため)

<副作用>
・ミノキシジル*を使用した治療の場合、肝機能障害・かゆみ・かぶれ・動悸・性欲減退・勃起不全などが起こるリスクがあります。
・AGAメソセラピーという発毛注射を行った場合、頭皮の腫れ・赤み・内出血などが起こる可能性があります。
*ミノキシジル…血管拡張薬としてつくられた成分。

▼参考
Kao 髪の構造
日本皮膚科学会ガイドライン 男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

LUSH(ラッシュ)の「現実頭皮」レポ!頭皮の臭いが皆無に・髪がサラサラにの口コミは正しかった

監修・執筆者プロフィール

美容師
後藤淳子

<Edit:編集部>

※本記事は、mocobe(モコビ)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。

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