ヘルス&メンタル
2023年10月15日

【具体例あり】会社やめたいけど次が決まってない!転職が怖い、不安なとき「勇気をもって踏み出す」方法 (4/4)

「会社を辞めたい相談」の角が立たない伝え方

はじめに“麻酔”を使うのがよいと思います。「??」と思われますよね。具体例を用いて解説します。

直属の上司へ、雑談から始める

まず、伝えるのは直属の上司がよいでしょう。いきなり本題に入らず、相手の興味関心のあることを話してみてください。

ゴルフが好きであれば、「最近ゴルフされていますか?」とか「どこのコースがお好きですか?」など。そのことについて、興味をもってしばらく話してみることも効果的です。

相談の流れに持っていく

その上で、「○○さん(上司)はどうしてうちの会社に入社されたのですか?」と聞いてみてください。「大学の就活で数社受かったけれど、社内の人が輝いて見えたから」など話してくれるかもしれません。

そうした話をした上で、「実は私も同じような動機で入社しましたが、最近悩みがあり、一回退職して自分自身を一度考えてみたいと思いまして」などという伝え方をしてみるのはいかがでしょうか。

“麻酔”で退職を告げられる側のショックを和らげる

いきなり「お話があります、実は○×で、○○だから辞めたいと思います」と話すのは、自分のことだけに焦点が当たっており、相談された相手も驚いてしまうでしょう。急に辞表届を出されるのも、いい気分はしないはずです。

最初に述べた“麻酔”とは、本題へ入る前の“雑談”です。

歯医者でいきなり歯をガリガリ削られると驚きますよね。上司も、本題をいきなり話されると驚きます。まず麻酔(雑談)をして痛みを和らげ、相手にフォーカスした話から進めれば、落ち着いた状況を作り出せるのではないでしょうか。

注意したい伝え方

自分のことばかり話したり、誰かの批判、ベクトルが自分だけに向いた話は、相手にうまく伝わらない可能性があります。

▼転職しないで乗り切る方法もある

【具体策あり】会社やめたいけど辞められないとき、「転職せず」乗り切る方法

監修者プロフィール

角田智之(つのだ・ともゆき)

歯科医師。つのだデンタルケアクリニック院長・歯科医師臨床研修指導医・日本選択理論心理学会認定選択理論心理士。1992年、明海大学歯学部卒業。日本大学板橋病院、社会保険横浜中央病院、久留米大学病院、(医)高邦会高木病院歯科口腔外科を経て、2008年福岡市博多区につのだ歯科口腔クリニックを開設。2015年同じ博多区内で移転開設し、つのだデンタルケアクリニックに名称変更。予防診療と舌痛症のメンタルカウンセリングを行っている。専門分野は口腔外科、歯科心身症。
公式HP(https://tsunoda-dentoral.net
舌専門サイト(舌痛症)(https://zettsu.com
インスタグラム(https://instagram.com/tsunoda_dc

<Edit:編集部>

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