ヘルス&メンタル
2023年11月6日
会社やめたいけど辞められないとき、「転職しないで」乗り切るには?[心理士監修] (2/4)
事実(情報)を解釈するとき、重要なステップがあります。それは“選択”です。
道路を歩いていて赤信号で止まる。これは赤信号だから止まったのではありません。赤信号の視覚情報を取得して、止まる選択をしただけです。
深夜で車や誰もいない場所の赤信号であれば、渡ってしまう人もいるでしょう。人はすべての情報に対して無意識に「思考」と「行為」という選択をしています。
赤信号で止まる、止まらないという例のように、選択肢はひとつではありません。
事実(情報)に対してどう思考するかは自分で決めることができる
“同僚が好成績、自分は一件も契約がない”、これは事実(情報)です。
それについてこんな思考が出てくるかもしれません。
「自分はダメだ! あんな成績は一生かかっても無理、あーあいつもこうなる、もう転職しようかな」
一方で、こんな思考の選択もできます。
「あの人はなんでもソツなくこなしてしまうなぁ。でも、なんでもできてしまうとピンチのときに弱い可能性だってある。自分は、うまくいかないことでいろいろな経験をしている。この経験は宝だ。もしかして、神様が期待をして成長しろと言ってくれているのかも!」
行動をプラスすることで、さらに肯定的解釈が得やすくなる
さらに「じゃあ、少し心理学を勉強して、契約獲得に役立ててみよう」と思考し、本屋に行って営業時に使えそうな心理学の本を探して購入(行為)を行うことで、感情は肯定的なものに変わるでしょう。
思考だけでなく、実際に行動を起こすことで、肯定的解釈が得やすくなるのです。
このように、いま自分の置かれている状況を自己分析し、肯定的解釈につなげていくことで、転職せず現状を乗り切ることも可能かもしれません。
なにもやる気力が起きないときどうしたらいい?
とはいえ、上記のように行動へ移すことができないときは、変えやすい部分から変化させていくと行動へつなげやすくなります。