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2024年2月20日

徒競走(かけっこ)で速く走る方法&コツ【子ども向け】 (1/2)

運動会や体育、部活にクラブなどの習い事。「走る力」というのはどんなスポーツにも重要な能力のひとつです。

足を速くしたい、もっと速く走りたいという子どもに向けた正しい走り方のコツを、キッズスポーツ教室を運営するEPARKスポーツのトレーナー・富田巧哉さんがくわしく解説していきます。

富田巧哉[プロフィール]
富田巧哉(とみた・たくや)
東京学芸大学 中等教育教員養成課程 保健体育学科卒。中学から大学まで10年間陸上競技部に在籍する。大学では“キング オブ アスリート”を目指し10種競技を専門に取り組み、関東インカレ入賞と全国大会出場を経験する。在学中は競技以外でも、東京・埼玉・神奈川で小学生を対象に陸上教室・かけっこ教室の指導を行う。卒業後は習志野市内10のスポーツ施設の指定管理者として、自施設を使ったスポーツ教室やイベントを企画運営しながら、自らも指導者として現場経験を経て株式会社EPARKスポーツへ。現在は、EPARKスポーツ認定トレーナー・企画運営担当マネージャーとして活躍中。
≪取得資格≫
中高保健体育教諭
キッズアスレティックスS1

第1章 正しいフォームと走り方

まずは姿勢を正そう!

速く走るためには、まず姿勢をまっすぐに整える必要があります。姿勢を整える手順は以下の通り。

基本姿勢

  1. 足を揃えて立ち、つま先をこぶし一つ分ほど開く
  2. 頭の頂点から、足の裏まで一本の棒が通っているイメージで姿勢をまっすぐにする
  3. そのまましゃがんで、また立つ
  4. 後ろで手を組んで胸を張り、元に戻す
  5. かかとを少し開いて完成

横から見たとき、耳・肩・腰・膝・くるぶしがまっすぐになっていればOKです。親御さんや先生など第三者がチェックしてあげましょう。

動画でも解説しています。

次に、スタートダッシュ(走り出す動き)です。

スタートダッシュのコツ

  1. 前へ出した脚に体重をかけ、後ろ脚はリラックスさせる
  2. 走りだしたとき、前の腕を思いっきり後ろへ振る
  3. 次の脚が地面につく前に、体が一直線になるようにする

スタートダッシュを説明する図

走るときは、以下のポイントに注意しましょう。

  • 足が地面に接地する時間を短くする
  • 腕振りは大きくする
  • 足が地面に接地したとき、ヒザとヒザの間に空間ができないようにする

脚の接地時膝と膝の間の空間がない

接地時、ひざとひざが揃うのが理想。そのためには足を前に出す力と、地面への接地時間の短さが必要

よくある疑問「どっちの脚を前に出せばいい?」

  1. まっすぐな姿勢で両足を揃えて立ち、前に倒れる
  2. 倒れる! と思ったときに片脚を出す
  3. その脚を後ろに持っていく

個人差はありますが、これがスタートしやすい足となります。

どっちの足を前に出すか説明している図

出したほうの足を……後ろへ!

なお、転ばないよう第三者が向かい側に立ってあげると安心です。

倒れる男性を支えている男性

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