
徒競走(かけっこ)で速く走る方法&コツ【子ども向け】 (1/4)
- 子育て
- 2023年9月4日
運動会や体育、部活にクラブなどの習い事。「走る力」というのはどんなスポーツにも重要な能力のひとつです。
足を速くしたい、もっと速く走りたいという子どもに向けた正しい走り方のコツを、キッズスポーツ教室を運営するEPARKスポーツのトレーナー・富田巧哉さんがくわしく解説していきます。
[プロフィール]
富田巧哉(とみた・たくや)
東京学芸大学 中等教育教員養成課程 保健体育学科卒。中学から大学まで10年間陸上競技部に在籍する。大学では“キング オブ アスリート”を目指し10種競技を専門に取り組み、関東インカレ入賞と全国大会出場を経験する。在学中は競技以外でも、東京・埼玉・神奈川で小学生を対象に陸上教室・かけっこ教室の指導を行う。卒業後は習志野市内10のスポーツ施設の指定管理者として、自施設を使ったスポーツ教室やイベントを企画運営しながら、自らも指導者として現場経験を経て株式会社EPARKスポーツへ。現在は、EPARKスポーツ認定トレーナー・企画運営担当マネージャーとして活躍中。
≪取得資格≫
中高保健体育教諭
キッズアスレティックスS1
第1章 正しいフォームと走り方
まずは姿勢を正そう!
速く走るためには、まず姿勢をまっすぐに整える必要があります。姿勢を整える手順は以下の通り。
基本姿勢
- 足を揃えて立ち、つま先をこぶし一つ分ほど開く
- 頭の頂点から、足の裏まで一本の棒が通っているイメージで姿勢をまっすぐにする
- そのまましゃがんで、また立つ
- 後ろで手を組んで胸を張り、元に戻す
- かかとを少し開いて完成
横から見たとき、耳・肩・腰・膝・くるぶしがまっすぐになっていればOKです。親御さんや先生など第三者がチェックしてあげましょう。
動画でも解説しています。
次に、スタートダッシュ(走り出す動き)です。
スタートダッシュのコツ
- 前へ出した脚に体重をかけ、後ろ脚はリラックスさせる
- 走りだしたとき、前の腕を思いっきり後ろへ振る
- 次の脚が地面につく前に、体が一直線になるようにする
走るときは、以下のポイントに注意しましょう。
- 足が地面に接地する時間を短くする
- 腕振りは大きくする
- 足が地面に接地したとき、ヒザとヒザの間に空間ができないようにする
接地時、ひざとひざが揃うのが理想。そのためには足を前に出す力と、地面への接地時間の短さが必要
よくある疑問「どっちの脚を前に出せばいい?」
- まっすぐな姿勢で両足を揃えて立ち、前に倒れる
- 倒れる! と思ったときに片脚を出す
- その脚を後ろに持っていく
個人差はありますが、これがスタートしやすい足となります。
出したほうの足を……後ろへ!
なお、転ばないよう第三者が向かい側に立ってあげると安心です。