2019年6月14日

初メダルを娘に。競技転向してから起きた娘との生活スタイルの変化とは│寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート~for 2020~」#27 (2/3)

「ラグビーには戻らないで!」娘の真意とは?

 ときどき、家のなかで娘とラグビーごっこやヨーイドンごっこをするのですが、私がラグビーボールを回しながら「ラグビーしようかな〜」とつぶやいたとき、娘が顔色を変えて「ママはかけっこの選手になったんだから、ラグビーやっちゃだめでしょ〜!!」と、全力で怒ってきたことがありました。

 そのあとも、ラグビーを見ながら「ラグビーおもしろいね〜」と声をかけても、「でもラグビーに戻っちゃイヤ」と、断固拒否。

 しかし、ラグビーごっこやラグビーを見ることは嫌いではないみたいなので、ラグビー自体を嫌っているのではなく、“ママがラグビーをする”ことが嫌なようです……。

 ラグビーは陸上に比べると、怪我が耐えないスポーツです(そこも含めて、ラグビーのおもしろさなのですが)。私がラグビーを始めたのは、娘が2歳のとき。

 ママがいつも傷だらけで帰ってくることを小さいながらも心配していたんだと思うと、母親として少し申し訳なさを感じました(私がもっとラグビーが上手であれば、そんなに心配かけなくてよかったのかもしれませんが……)。

 娘にとっては“ママの入院と手術”がかなりトラウマになってしまっているようでした。たしかに、「かけっこの選手になっていいかな?」と、再転向前に娘に聞いたとき、「かけっこの選手なら入院しないの?」と、真っ先に聞かれた覚えが……。

 私自身のダメージがそうでもなくても、娘や家族にとっては大きなダメージとなることもあると思うと、気をつけなければいけないなぁと、改めて感じています。

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