インタビュー
2019年7月11日

「3年間ベンチだったとしても野球を続ける」と約束し、強豪校めざして練習へ。横浜DeNAベイスターズ・山崎康晃(後編)│子どもの頃こんな習い事してました #23 (3/3)

今、興味があることは英会話。自分のスタイルで学びたい

――実際、試合直前でもサインをしていてファンへの対応の素晴らしさで有名です。でも疲れているときなど、正直つらいときもあるのでは?

こんな言い方が正しいかはわかりませんが、サインは数秒でいいわけじゃないですか。それで疲れていたらプロ野球で活躍なんてできないですよ。

――趣味やこれから習ってみたいことはありますか。

なんだろな、趣味は特にないですね。習ってみたいことはいろいろあります。自分に足りないものはたくさんあるので、必要なことを学びたいですね。特に興味があるのは英会話。ロッカールームで外国人選手の隣に座るなどして、ふだんからコミュニケーションをよくとるようにしています。

「勉強」となると重たい。テキストを開くよりもしゃべるほうが自分に合ってる。いまから文法とか覚えられないです。うまく会話できた時に楽しさ、うれしさを感じるので、自分のスタイル、ペースで学べばいいかなと。

――外国人に対しても、ファンに対しても壁がないですよね。

それはお母さんの影響が大きい。そういう国の出身というのもありますし、国際結婚で日本に来て溶け込むために苦労したと思うし。僕もその血を引いているので、外国の方でもファンの方でも、街を歩いていても、どこでも誰でもウェルカムです。

昨日なんか信号を待っていたら、反対側から「やすあきー!」と呼ばれて。子どもたちからね。恥ずかしかったけど、返事しましたよ。名前を覚えてくれているだけでうれしいし、横浜の子たちには親近感もあるし。野球が好きなら、彼らにもプロ野球選手になって活躍してほしいと思いますね。

前編:陸上大会で好成績を収めてもやっぱり野球、いつもワクワクしながらグランドへ。横浜DeNAベイスターズ・山崎康晃(前編)

[プロフィール]
山崎康晃(やまさき・やすあき)
1992年生まれ、東京都出身。帝京高校、亜細亜大学を経て、2014年に行われたドラフト会議で横浜DeNAベイスターズに1巡目指名され入団。入団1年目からクローザーを務め新人最多記録となる37セーブを挙げ、新人王に輝く。2018年には「新人投手として入団1年目から4年連続公式戦20セーブ」を達成。日本代表としても活躍。背番号19。登場時にファンが声援を送りながらジャンプする「ヤスアキジャンプ」はハマスタ9回の名物。
※山崎康晃選手の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記です。

<Text:安楽由紀子/Edit:丸山美紀(アート・サプライ)/Photo:森カズシゲ>

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