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箱根駅伝で強い学校はどこ?過去のデータや傾向から紐解く、箱根駅伝の注目ポイント (1/2)

年始の風物詩といえば「東京箱根間往復大学駅伝競走」(以下・箱根駅伝)。選手たちが箱根の地でたすきをつなぐために日々トレーニングを重ね、毎年多くのドラマが生まれます。

テレビで見て応援しているものの、ただ見ているだけでは気づきにくい、箱根を楽しむポイントを「Japanマラソンクラブ」マラソン完走請負人・牧野仁さんに聞いてみました。


[プロフィール]
牧野仁(まきの・ひとし)
有限会社スポーツネットワークサービス代表、Japanマラソンクラブ完走請負人。1967年東京生まれ。アスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングトレーナーとして活躍し、全国各地で、あらゆるランニングの指導を展開している。

テレビ放送が変えた箱根駅伝の歴史

箱根駅伝に出場するチームは、関東学生陸上競技連盟に加盟する21チーム。前年大会でシード権を獲得した上位10校と10月の予選会を通過した10校に、予選会を通過しなかった大学の記録上位者から選ばれた関東学生連合からなります。

ここで箱根駅伝の歴史を振り返ってみましょう。第一回大会が行われたのは1920年2月14日。早稲田大学、慶應大学、明治大学、東京高等師範学校(現・筑波大学)の4校が参加する『四大校駅伝競走』の名称でスタートしました。

100年以上の歴史を持つ箱根駅伝ですが、いまのように人気が盛り上がったのは、いまから約35年前。きっかけはテレビ放送だと、牧野さんは説明します。

「日本テレビが1月2日と3日の2日間、スタートからゴールまで中継するようになったのは、1987年からですが、それまでは参加校もいまほど多くなく、予選会もエントリーすれば出られるような状態でした。いま明治大学体育競争部監督の園原健弘さんは、競歩の全日本チャンピオンでオリンピックにも出場していますが、箱根駅伝にも2回出場しています。元旦に競歩の日本選手権があって、そこで出場してから、箱根駅伝でも走っている。ご本人は“だって、箱根駅伝に出る人がいなかったから”と笑いながら話されているほどです。それぐらい出場する選手がいなかったのです」(牧野さん)

ところが、テレビ放送で生中継が行われるようになると、自分もやりたい! と思う人が増え、選手の数も急増。

「予選会から多くの大学が参加するようになり、競技人口が増えたことで、選手層が厚くなり、選手のレベルも格段に上がりました。1990年代に入ると、早稲田大学の渡辺康幸さんのようなスター選手が登場し、さらに注目度もアップ。いまでは予選会も選考基準を突破しないと出場できないほどです」(牧野さん)

チーム全体がエース級揃い

2022年の総合優勝は青山学院大学。ここ5年を見ても青山学院大学が3回、東海大学と駒澤大学が1回ずつ。近年は青山学院大学、東海大学、東洋大学、駒澤大学が優勝常連校となっています。これらの大学で共通して言えることは、突出したエースがいないこと。

「ここ数年は外国人留学生がいるチームが勝っているわけではありません。また、東洋大学の柏原竜二さんのように1年で8人をごぼうぬきしたようなスーパールーキーもいない。それは裏を返せば、すべてのチームの選手層が厚いから。駒がそろっているんです。エースは1人だけではだめ。何枚もカードを持っていることが大事なのです」(牧野さん)

2023年、牧野さんが優勝候補としてあげるのは、駒澤大学と青山学院大学。

「駒澤大学は、2022年11月に行われた全国大学駅伝では大会記録で優勝していますが、圧倒的に選手の粒が揃っています。2022年世界陸上に出場した田澤廉選手を筆頭に、全国大学駅伝でチームを優勝に導く活躍を見せた主将の山野力選手。そして初の全国大学駅伝で2区区間新記録を叩き出した1年生の佐藤圭汰選手。野球で例えるなら、全員がドラフトで選ばれるような実力を持ったオールエースのチームと言えるでしょう。これは前回優勝校の青山学院大学も同様。いずれのチームも箱根での戦いを知っているので、拮抗した戦いになると思います」(牧野さん)

現時点での大会記録を見てみましょう。

総合(217.1km) 10時間43分42秒(2022年)
往路(107.5km) 5時間21分16秒(2020年)
復路(109.6km) 5時間21分36秒(2022年)

いずれも青山学院大学が叩き出しています。これはまさに青山学院大学のチームの総合力によるもの。この記録が、破られるかも注目ポイントの一つです。

箱根駅伝 歴代優勝校の碑

進化し続ける箱根駅伝とスポーツ科学

いまやスポーツと科学は切っても切れない関係ですが、箱根駅伝も例外ではありません。

「箱根駅伝はとくに科学的なアプローチが進んでいます。心拍数を測るのはもちろん、血糖値の上下動も重要なデータ。東洋大学を例にとると、アボットという企業と連携して、腕に計測装置を装着して、血糖値の上下動の推移を測っています。血糖値を計測することで、選手のフィジカルの状態だけでなく、メンタルも把握することができるからです」(牧野さん)

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