インタビュー
2017年12月5日

友情を教えてくれた。超人たちの戦いは本物のプロレスみたい。新日本プロレス中西学『キン肉マン』【私のバイブル #2(後編)】 (1/3)

 小さいころからプロレスが好きで、『キン肉マン』を読みながらプロレスラーになる夢を育んでいた中西学選手。実際にプロレスラーとしてデビューし、活躍を始めます。プロレスのリングの上ではもちろん、テレビなどのメディアでも人気を集めるようになると、もう一つ夢が叶いました。それが『キン肉マン』とのコラボです。

▼前編はこちら

やっぱ、僕はプロレスが好き。追い込まれるほど"火事場のクソ力"が出る。新日本プロレス中西学『キン肉マン』【私のバイブル #2(前編)】 | 趣味×スポーツ『MELOS』

「ラーメンマン」の生き方に漢をみた!

― 『キン肉マン』の中で好きなキャラクターは誰ですか?

一番好きなのはラーメンマン、二番目はブロッケンマン……ブロッケンマンとブロッケンJr.の両方かな。で、三番目がキン肉マンか、ウォーズマンでしょうね。

人間よりもはるかに優れた能力を持つ超人レスラーなんですけど、みんなすごく人間くさい。キン肉スグルはチャラいとはいえ、人情味の厚いとこがあるし。超人はいろんな国からやってくるけど、闘う男には国なんて関係ないんですよ。こう見ると硬派なマンガですよね(笑)。

― ラーメンマンのどこが好きなのですか?

あの生き方ですね。ほんと不器用で、明るいキン肉マンのことがすごくうらやましいんだろうな。無表情なんだけど、でも、その中にすごく感情がある。なんかこう、武道家ですよね。多くを語らず、背中で示すみたいな。

― 子どもながらに感じるものがあったと。

やっぱりあったと思いますよ。最初の超人オリンピック大会で、ブロッケンマンと熾烈な闘いがありましたよね。最後にブロッケンマンは真っ二つにされて殺されてしまう。それが、幼稚園のときに眠いのを我慢しながら観ていた、外国人選手と日本人選手の血だらけの闘いとダブっていたのかもしれない。

でも後々ラーメンマンが言うのは、「あそこでああやって殺してしまったけど、そうしなかったら俺がやられていたと思う」と。それくらい熾烈な闘いだった。彼はやっぱり中国を背負って闘っている。たくさんの人に支えられているから、下手なことはできないし、出るからには勝たなくてはいけない。そういうプレッシャーや使命感があったんだと思います。

それでまた、息子のブロッケン.Jrとの関わりが泣けてくるじゃないですか。ブロッケンJr.もドイツ人らしく真面目でストイックだから、やり過ぎてしまうとこがある。そこは日本人として共感できるところだし、男の世界がほんとに泣けてきますよね。まあ、僕の主観ですけど。

「ゆでたまご先生」との初遭遇は逃亡沙汰だった!?

― 2009年、『キン肉マン』生誕30周年を記念したイベント「キン肉マニア2009」が開催されました。超人タッグトーナメントが行われ、まさにマンガの再現でしたが、そこに出場されていかがでしたか?

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