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演技経験のない子役を抜擢した理由とは?『いだてん』第2回の見どころをチーフ演出・井上剛に聞いた (1/2)

 1964年に東京オリンピックが開催されるまでを描いた、宮藤官九郎さん脚本によるNHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」。1月6日に放映された第1回をご覧になった方も多いことでしょう。

 1月13日(日)20時(NHK総合)から放送される第2回に先駆けて、都内ではチーフ演出を務める井上剛さんを囲んだ合同インタビューが開催。第2回に関するエピソードなど、撮影や演出の裏側について語ってくれました。

[プロフィール]
井上剛(いのうえ・つよし)
『いだてん』でチーフ演出を務める。これまでに『あまちゃん』、『64(ロクヨン)』、『トットてれび』、『その街のこども』(のちに『その街のこども 劇場版』が映画作品として劇場公開された)、『クライマーズ・ハイ』、『ハゲタカ』など数々のヒット作を送り出している。大河ドラマの演出は、『利家とまつ~加賀百万石物語~』(2002年)以来2度目。
※写真は2018年の第1回完成試写会のもの。

金栗四三の子ども時代を演じるのは、演技経験のない子役

[第2回「坊っちゃん」のあらすじ]
この日、テレビ寄席で志ん生が語るのは、日本初のオリンピック選手となった金栗四三(中村勘九郎)の知られざる熊本での少年時代。学校まで往復12キロを走る「いだてん通学」で虚弱体質を克服した四三。軍人に憧れ海軍兵学校を受けるも不合格に。身体を鍛えても無駄と落ち込む四三だが、幼なじみのスヤ(綾瀬はるか)に励まされ、嘉納治五郎が校長を務める東京高等師範学校への進学を決意する。運命の出会いが近づいていた。

▲主人公の金栗四三を演じる中村勘九郎さん(左)と、四三の幼なじみの春野スヤ役の綾瀬はるかさん

――第2回は、金栗四三(中村勘九郎)の子ども時代。演技経験のない素人を子役に抜擢した理由は?

かなり広い範囲で呼びかけ、オーディションを行いました。当然、芸能事務所の子たちも多かった。1500人くらいの応募があり、実際に会って話を聞いて。こちらが探していたのは、主人公の持っている素朴さ、田舎者っぽさ、何色にも染まっていない感じが漂う子どもでした。

最後に見つかったのが、素人さんだったわけです。どうしようかな、と悩みました(笑)。幸いセリフは、それほど多くないんです。そこで台本を渡して。7歳の男の子で、もちろん台本を読んだこともなければ、まだ習っていない漢字も多い。だからシーンを撮影するときに「こんなお話だよ」と説明しながら進めました。「この人をお父さんだと思ってね」と言っても、難しい。でも、うまいこと導かないといけない。すると、今そんな新鮮な顔をするんだ、とかプロの役者にない魅力が出てきて、それがよかった。わざと暗い夜の山道をひとりで登らせて、自発的に泣き出してもらったり(笑)。撮影を進める中で、大人の俳優さんたちも刺激されていくのが分かりました。

次ページ:主人公の子役は思慮深くない、計算高くない人がふさわしかった

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