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2019年5月18日

箱根駅伝×いだてん。瀬古利彦・谷口浩美・原晋らが語る、箱根駅伝の魅力&『いだてん』への期待 (3/3)

箱根駅伝の存在なくして日本長距離界の進化はない(原晋)

[プロフィール]
原晋(はら・すすむ)
1967年生まれ、広島県三原市出身。2004年、青山学院大学 体育会陸上競技部監督に就任。2009年に33年ぶりの箱根駅伝出場を果たす。以後、9年連続出場を果たし、2015年には、青学史上初となる箱根駅伝総合優勝。2016年、箱根駅伝2年連続総合優勝、および、39年ぶりに、1区から10区まで一度も首位を譲らない完全優勝という快挙を達成。2017年、箱根駅伝3年連続総合優勝。大学3大駅伝である出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の優勝により、大学駅伝3冠という快挙も同時に成し遂げる。3連覇3冠の同時達成は史上初だった。2018年、箱根駅伝4年連続総合優勝を果たしている。

―― 箱根駅伝について。

16年前縁もゆかりもない25年以上箱根駅伝出場から遠ざかっていたチームの強化に乗り出した、青山学院大学陸上部の監督に就任するため広島から上京してきた。私と妻は人生をかけプロジェクトに挑んだ。今では部員数50名を超え、学生三大駅伝10冠する強豪チームへと成長し感慨深いものがある。まさしく青春ドラマである。そのドラマは箱根駅伝がある限り続くだろう。

箱根駅伝がなければ、身体能力の高いジュニアアスリートが長距離を志すことはないでしょう。昭和の時代は「プロ野球」のみがプロスポーツであったが、平成から令和へと時代が移り社会情勢の変化に伴いスポーツ界も大きく変わろうとしている。「サッカー」「バスケットボール」「卓球」等アマチュアスポーツ界がプロ化へと舵を切った。

魅力あるスポーツ団体にしていかなければ、より少子化が進む日本社会において身体能力の高いジュニアアスリートを当該スポーツ団体に取り込むことは出来ないと考える。箱根駅伝の存在なくして日本長距離界の進化はないでしょう。

 ちなみに、第19回「箱根駅伝」は、大根仁さんが演出とのこと。その点でもめちゃくちゃ楽しみです!

大根仁さんロングインタビュー:狭い部屋で撮るのは得意なんです(笑)。シベリア鉄道の旅の演出はワクワクした。大根仁が語る『いだてん』の魅力 

<Text:編集部/Photo:NHK提供、Getty Images>

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