インタビュー
2023年6月14日

「実はソフトボールが苦手でした」。5年間無敗の元女子ソフトボール日本代表・山根佐由里 #アスリートから学ぶウェルネス術 (3/3)

メンタルケア編

お気に入りのストレス解消法

疲れてしまって何もしたくないときは、ストレッチをするようにしています。あとは半身浴。本当はサウナや岩盤浴に行きたいのですが、なかなか行けないので、おうちでお風呂に1時間ぐらい浸かっています。

お風呂の時間が一番リラックスできるんですよ。好きなアロマオイルを使ったり、映画を観たりしながら、半身浴でぼ~っと汗をダラダラかいて、身も心もスッキリするのが好きです。アロマオイルはラベンダー、入浴剤は海外旅行のお土産でもらった桜の香りがするものが今のお気に入りです。

緊張やプレッシャーを感じたとき、どうしている?

緊張しいなので、自分のうまくいったときの動画やデータを見返して、これだけやってきたんだから大丈夫と自分を安心させます。でも逆にある程度緊張していたほうがよい結果が出ることが多いですね。

落ち込んだとき、どんな考え方でリカバリーしてる?

とことん落ち込んで、次にどうするか考えます。考えないようにするということができない性格なので。

つい人と比べてしまうことは?

SNSを通じて情報が入りやすくなっており、比べてしまうことが多々ありました。有益な情報もたくさんあるので、取捨選択をしっかりとし、自分自身が落ち込むような、考え込んでしまうような内容はなるべく目にしないようにしています。また、SNSやYouTubeを見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまうため、あまり見過ぎないようにしています。

気が合わない人とチームになったらどう対応してた?

気が合わない人ってどこにでもいると思います。ただ同じチームや組織において目標は同じであるので、気にしないようにしています。

モチベーションが上がらないときはある?

モチベーションが上がらないとき、あります。そういうときは「やるしかない」と自分に言い聞かせます。やりたくないことから先にやるようにして、最後は楽しいことで終わらせるようにします。

パーソン編

憧れや目標にしている人は?

身近な人で言うと、さりげなくフォローをしてくれたり、忙しいそぶりを見せたりしない人に憧れます。著名な人で言うとソフトボールの大先輩である「上野由岐子」さん。いろいろなアスリートから尊敬されるすごい人ですが、スポーツのことだけでなく、政治の話などさまざまな分野に詳しい。解説の仕事で一緒になったときに「これやるといいよ」とかアドバイスをしてくれる、偉大な先輩です。

「こんな人にはならないように気をつけよう」と心がけていることは?

すぐに「でも」「だって」って言っちゃう人にならないようにしたいです。それらの言葉はマイナスのイメージが強いので。まずは相手の意見をしっかりと聞き入れて、自分のなかで理解してから言葉を発するようにしたいと思っています。「傾聴力」をしっかり高めたいです。

<プロフィール>
山根佐由里(やまね さゆり)1990年1月24日生まれ
三重県度会町出身の元ソフトボール選手(投手)。

小学4年生からソフトボールを始め、スポーツが盛んな度会町立度会中学校、宇治山田商業でソフトボール部に所属。

卒業後は実業団のレオパレス21へ入社し、1年目から新人賞を受賞。2010年にトヨタ自動車へ移籍。2010,14,16年には日本代表として世界選手権大会へ出場し、14年には優勝を達成。また、国内リーグでは、5年間負けなしの42連勝を記録。日本リーグ10年間の通算記録は126試合出場、61勝9敗、防御率1.36

引退後は、全国各地でソフトボール教室を実施。2021年からは、大学女子ソフトボールの外部コーチを務めている。東京2020オリンピックでは、ソフトボールの全試合で解説を担当。


<Text:編集部/Photo:本人提供、編集部>

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