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「運動時によく怪我をする」「いつも同じ筋肉ばかり疲れる」…それ“身体のバランスと使い方”が原因かも (2/2)

四肢連動とは? 四肢連動がうまくいかないと……

 「四肢」とは左右の手足(右手・左手・右足・左足)を意味します。そして「四肢連動」とは、これら4つが連動して動くことを示します。本来はここに四肢の間に位置する“体幹部”も加わるのですが、今回は分かりやすく四肢のみの連動について解説します。

◆自分の動きを確認しよう

 立位の状態で、短距離の腕振りのように右腕を引いてみてください。すると、意識せずとも右側の腰、そして足が動くはず。これは、逆側でも同じです。つまり四肢は筋肉によって繋がっており、動作において連動していることが分かるでしょう。

 しかし残念ながら、これがうまく行えないケースがあります。歩いているときに左右同じ側の手足が出てしまったり、走っていて腕振りと足の動きがバラバラだったり。もちろん、ウォーキングやランニングだけに限った話ではありません。

 どのような競技にしろ、トップ選手の動きは非常にキレイなもの。「無駄がない」「力強い」「動きがスムーズ」など表現はさまざまですが、いずれもこの四肢連動がしっかり行えています。つまり、高いパフォーマンスを発揮するうえで、四肢連動はとても重要なポイントと言えるでしょう。

 普段から何か動作する際、身体がどのように動いているか意識してみてください。私はよくトレーニング前にドリル(=基礎運動)を行い、動作チェックと身体への“覚え込み”を行うようにしています。ビデオ録画などで、自分の動きを客観的にチェックしてみるのもオススメです。

関連記事:【動画解説】ランニング時の歩幅を広げる!“ストライドを伸ばす”トレーニング方法

子どもの頃からの取り組みが重要

 身体バランスと四肢連動は、成長およびその過程で取り組むさまざまな動作から影響を受けます。そのため、できるだけ子どもの頃から意識し、正しく動ける体づくりに取り組むとよいでしょう。そうすれば、スポーツ時に起きる怪我のリスクが軽減でき、より高い競技力向上も目指せるはずです。もちろん歩き方や姿勢など、運動に関わらずメリットをもたらします。

 しかし、世の中にある多くのスポーツスクールなどでは、体力づくりや技術力養成などにばかり取り組みがちです。そのため水泳のような全身運動を除き、知らない間に身体バランスが歪んでしまうかもしれません。また、四肢連動を確かめるような基本動作も、多くのスクールでは取り入れられていないようです。

 私は中学校の陸上競技部でコーチを務めていますが、実際、ある程度の記録を持つ生徒ですら「手足がバラバラ」「左右の動きが違う」などの課題が山積み。練習前にランニングドリルを取り入れたり、動画撮影によって動きを可視化・指導したりすることで、少しずつ改善させています。

 将来性のある子どもたちにとって、これは非常にもったいないことと言えるでしょう。半年も指導すると、真面目に取り組めた生徒は目に見えて動きが変わってきます。あるいは小学生向けに運動教室を開催すると、子どもながら既に怪我に悩まされているというケースもたくさんあるのです。

 まして大人向けのパーソナルトレーニングとなれば、「これでは怪我しても仕方ない」というレベルにまで及んでいることが少なくありません。そして話を聞いてみると、やはり学生時代に取り組んでいた競技が影響していたり、怪我が影響していたり(怪我によって関節が緩んでしまったなど)することがほとんど。こうした背景からも、子どもの頃の取り組みがどれだけ重要であるかが分かります。

怪我が多い、動きがぎこちない場合は状態をチェック

 身体バランスと四肢連動。まず大切なことは、自身(あるいはお子さん)の状態を知ることです。特に「なんとなく動きがぎこちない」「なかなかフォームが改善できない」「怪我を頻発している」といった方は、すぐにでもセルフチェックしてみましょう。それが長く運動を続ける、あるいはトレーニング効果を最大化することに繋がります。

 改善方法が分からなければ、プロトレーナーの指導を受けるのも1つの方法。最近はオンラインでそうした指導を受けられるサービスも増えつつあり、私もよく問い合わせを受けています。小さなお子さんで習い事に迷っている場合には、まず特定種目ではなく、全身運動を中心に取り組める体操・水泳などを選ぶのもオススメです。

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。また、ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】https://www.run-writer.com

<Text:三河賢文/Photo:Getty Images>

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