バランスボールをイス代わりにする「6つのメリット」とは? (2/2)
バランスボールを使用したトレーニング方法
バランスボールは座っているだけでも、インナーマッスルやコアマッスルの活性化、姿勢の改善、バランス感覚の向上、カロリー消費などの効果が期待できますが、バランスボールを利用したトレーニングも合わせて実施することでさらに高い効果が得られます。
代表的なトレーニングを紹介します。
バランスボールプランク
対象筋群:腹筋、背筋、肩
やり方
1.バランスボールの上に肘をつき、前腕をボールに置く。
2.足を伸ばしてつま先で体を支え、体を一直線に保つ。
3.この姿勢を30秒から1分間保持する。
4.徐々に時間を延ばしていく。
バランスボールスクワット
対象筋群: 太もも、臀部、コアマッスル
やり方
1.バランスボールを背中と壁の間に置く。
2.足を肩幅に開き、背中をボールに寄りかかるようにして立つ。
3.膝を曲げてスクワットの姿勢になる。膝が90度の角度になるまで下げる。
4.ゆっくりと元の立った姿勢に戻る。
5.これを10〜15回繰り返す。
バランスボールクランチ
対象筋群: 腹直筋
やり方
1.バランスボールの上に腰を乗せ、膝を90度に曲げて足を地面につける。
2.手を頭の後ろに置き、肩甲骨を床から持ち上げるようにして腹筋を収縮させる。
3.ゆっくりと元の位置に戻る。
4.これを15〜20回繰り返す。
バランスボールブリッジ
対象筋群: 臀筋、背筋、ハムストリングス
やり方
1.仰向けに寝て、かかとをバランスボールの上に置く。
2.手を床に置いて体を安定させる。
3.ヒップを持ち上げ、体が一直線になるようにする。
4.1〜2秒間保持し、ゆっくりと元の位置に戻る。
5.これを10〜15回繰り返す。
バランスボールバードドッグ
対象筋群: コアマッスル、背筋
やり方
1.バランスボールの上に腹這いになり、手と膝で体を支える。
2.右手と左足を同時に伸ばし、バランスを保つ。
3.数秒間保持した後、ゆっくりと元の位置に戻る。
4.左手と右足で同様に繰り返す。
5.各サイドを10回ずつ行う。
バランスボールプッシュアップ
対象筋群: 胸筋、三頭筋、肩
やり方
1.両手をバランスボールの上に置き、足を後ろに伸ばしてプランクの姿勢を取る。
2.胸をボールに近づけるように肘を曲げて腕立て伏せを行う。
3.ゆっくりと腕を伸ばして元の位置に戻る。
4.これを10〜15回繰り返す。
\バランスボールトレーニングを動画で見てみよう/
バランスボールを使ったトレーニングの注意点
バランスボールを使ったトレーニングは正しいフォームを維持することがもっとも重要です。正しいフォームでできていないと、使っていても効果が表れません。
バランスが取りにくい場合は、安定した場所で行うか、壁や家具につかまりながら行いましょう。転倒する可能性もあるので、ある程度広い場所を選ぶのがおすすめです。
また、無理な姿勢を続けているとかえって身体を痛めてしまうことも。過度な使用もあまりよくありません。筋肉痛とは違う痛みを感じる場合は回復してから、正しいフォームでトレーニングを行いましょう。
動きに慣れて負荷が軽すぎると感じたら、セット数を増やすのもいいでしょう。
効率を重視し「ながらトレーニング」を取り入れる
このようにバランスボールをイスとして使うことでたくさんのメリットがあります。
「時間を作ってランニングをしたり筋トレをするのが難しい」という方は、バランスボールを活用して普段の時間をトレーニングの時間にしてしまう「ながらトレーニング」を取り入れてみてもいいと思います。
ただし、バランスボールは安定性が低いため、初めて使う人やバランス感覚が良くない人にとって、落ち着いて作業するのが難しい場合があります。
さらに、転倒やケガのリスクがあるため、慣れるまで注意が必要ですし、集中力を必要とする作業(例: 複雑な計算、文章の作成など)には向いていない場合があります。
ただ、逆に慣れてくれば、いつもの仕事時間やテレビ時間をトレーニング時間に変えることが出来て、効率的な時間の活用にもなります。ご自身のライフスタイルに加えてみてはいかがでしょうか。
監修者プロフィール
野田博之
パーソナルトレーナー
トレーニング健康事業を営む「株式会社Reblood」代表取締役。福岡でパーソナルトレーニングジム「ULTRA MAINTENANCE」を3店舗経営。
<TEXT:MELOS編集部>