
フィットネス
2025年2月12日
筋トレマシン「アダクション」の効果と正しい使い方・やり方、平均重量と回数 (3/3)
デメリットはある? 避けたほうがいい人とは
アダクションはよいマシントレーニングですが、下半身の関節に不安を抱えている人は要注意です。
股関節や膝に痛みがある人
無理に行うと悪化する可能性があります。
柔軟性が低い人
急に重い重量で行うと、ケガのリスクが高まります。適切な重量で行うほか、筋トレ前後のストレッチも取り入れるとよいでしょう。
正しいフォームを学んでいない人
膝や腰を痛めることもあります。はじめはトレーナーに学ぶのがベストです。
「アダクション」と「アブダクション」の違いは?
名前が似ていますが、「足を内側に閉じるか、外側に開くか」という違いがあります。
アダクション(Adduction) | アブダクション(Abduction) | |
動き | 脚を閉じる(内側に寄せる) | 脚を開く(外側に広げる) |
鍛える部位 | 内転筋(内もも) | 中臀筋・小臀筋(お尻の横) |
目的 | 内もも引き締め、O脚改善 | ヒップアップ、股関節安定 |
(左)アダクション、(右)アブダクション
アダクションマシン vs. 自重トレーニング(内転筋)効果の違い
内転筋を鍛える自重トレーニングもありますが、マシントレーニングを選ぶメリットとは。どちらも内転筋を鍛えられますが、負荷のかけ方や鍛えられる範囲に違いがあります。
アダクションマシン | 自重トレーニング | |
負荷調整 | 重量を自由に設定できる | 体重のみ(負荷は固定) |
狙う筋肉 | 内転筋 | 内転筋+他の筋肉も使う |
可動域 | 一定(マシンの設計次第) | 種目により自分で調整できる |
筋力アップ | 高重量で鍛えられるため、筋力向上に向く | 負荷が軽めなので、筋持久力向き |
初心者向けか | 〇(姿勢が安定しやすく、フォームを守りやすい ) | △(バランスが必要で難易度が高いことも) |
実施場所 | マシンが必要なのでジムに通う | どこでもできる |
監修者プロフィール
木下幸司(きのした・こうじ)
日本スポーツ協会 公認アスレティックトレーナー、NSCA-CPT(パーソナルトレーナー)。医療グループ「オルソグループ」が運営するメディカルジムでスポーツ選手から高齢者まで幅広いクライアントに運動を指導。野球、バスケットボール、アメフト、バレーボールなど様々なスポーツチームでの活動に携わり、パフォーマンスアップからリハビリまで種目特性に応じたトレーニング指導を得意とする。
ひろゴンスポーツメディカルジム
https://www.ortho-g.co.jp/tomohirokai/smg/
<Edit:編集部/Photo:ひろゴンスポーツメディカルジム>