フィットネス
2025年1月27日

ふくらはぎの筋肉がないとどうなる?スポーツ整形外科の理学療法士に聞いた

ふくらはぎは、第二の心臓と言われるほど大事な部位です。ふくらはぎの筋肉量が少ない場合、どのようなデメリットが起こるのでしょうか。なか整形外科京都西院 リハビリテーションクリニックの李 滝二さんに聞きました。

ふくらはぎの筋肉がないと、どうなる?

ふくらはぎには5つの筋肉があります。

  • ひふく筋
  • ヒラメ筋
  • 後脛骨筋(こうけいこつきん)
  • 長趾屈筋(ちょうしくっきん)
  • 長母趾屈筋(ちょうぼしくっきん)

それぞれの筋肉に役割はありますが、代表的なのが、心臓に血液を送るためのポンプ作用です。

全身の血流は心臓のポンプ作用で循環していますが、心臓から遠い下腿部に流れた血液は、ふくらはぎの筋肉の助けがあって、全身に血液を巡らすことができます。

ふくらはぎ

そのため、ふくらはぎの筋肉が弱いと、身体に血液を巡らせることができなくなり、浮腫みなどの症状が出てきます。

また後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋は足底のアーチを安定させるためにも大事な役割を担っています。

これらの筋肉の機能が低下すると、足のアーチを保持できなくなり、歩行トラブルなどの原因につながります。

ふくらはぎを鍛えるメリット

では、ふくらはぎを鍛えるとどんなイイコトがあるのでしょうか。

血液の循環が良くなる

先述した通り、ふくらはぎは筋肉は第2の心臓と言われるほど大事な部位です。

ふくらはぎを鍛えることによって筋肉のポンプ作用により、全身の血流が良くなり、以下のメリットにも繋がります。

  • 浮腫の改善
  • 疲労物質が溜まりにくくなり、足の疲労改善

パフォーマンスが向上する

ふくらはぎの筋肉は、足の機能に大きく関与します。身体の中で唯一地面と接している足が不安定になれば、全体のバランスが崩れ、身体が上手に機能しなくなります。

逆に、ふくらはぎの筋肉をしっかりと鍛えることによって、足部の安定性が向上し、パフォーマンスの向上に繋がります。

転倒を防止できる

高齢者の転倒の原因として、ふくらはぎの筋力不足が挙げられます。ふくらはぎを鍛えることによって、足部のバランスが安定して、転倒予防にも繋がります。

ふくらはぎを鍛えるおすすめ筋トレ

監修者プロフィール

なか整形外科京都西院 リハビリテーションクリニック
李 滝二

なか整形外科京都西院 リハビリテーションクリニック 李 滝二理学療法士免許取得後、スポーツ整形外科で勤務。バレーボールVリーグ(サントリーサンバーズ)のトレーナーも務める。プロスポーツ選手のトレーニング、一般の方のボディメイクなど、幅広く活動している。

<Edit:編集部>