
汗腺を鍛えてニオイ対策!汗をかかない体に潜む落とし穴とは? (2/2)
汗腺を鍛える方法
汗をかきやすくするには、日常生活の中でできる工夫を取り入れるのがポイント。ここでは、無理なく続けられる3つの汗腺トレーニング法を紹介します。
半身浴・サウナでじんわり汗をかく
ぬるめ(38〜40℃)のお湯に20〜30分つかる半身浴は、じんわりと汗をかく練習にぴったり。体調がよければサウナも有効ですが、無理のない範囲で行いましょう。
有酸素運動で自然な発汗
ウォーキングや軽いストレッチなど、軽めの有酸素運動を取り入れることで、日常的に汗をかく体質を育てることができます。
温冷交代浴で汗腺&自律神経を刺激
お風呂で「温かいお湯→冷水→温かいお湯」を交互に浴びることで、汗腺と自律神経の働きが刺激され、質のよい汗をかきやすくなります。
いつ、どれくらいの頻度でやるのがいい?
「汗をたくさんかけばいい」わけではありません。じんわりと汗ばむ程度の習慣を、無理なく続けることがポイントです。朝よりも、汗をかいてもすぐにシャワーで流せる夕方〜夜のお風呂前の時間帯が快適でおすすめです。
方法 | 頻度 |
時間の目安 | タイミングのおすすめ |
半身浴 | 毎日 or 週3回 | 20〜30分 | 就寝前などリラックスタイム |
有酸素運動 | 週3〜5回 | 10〜20分 | 夕方のお風呂前などが快適 |
温冷交代浴 | 週2〜3回 | 各温冷セット2〜3回 | 入浴時に合わせて行う |
汗との上手な付き合い方
汗は「かかないようにする」より「質を整える」ことで快適になります。ここでは、汗を抑えたい人でも実践しやすい工夫を紹介します。
汗は「かかない」より「サラサラにする」ほうが快適
汗は体温調整やデトックスなど、体にとって大切な働きをしています。「かかないように抑える」よりも、「質のいい汗をかける体に整える」ほうが、快適さも清潔感もアップします。
汗をかきたくない人のための工夫
対策 | ポイント |
制汗剤を部分使い | 脇などニオイが気になる部分だけに使う。夜用制汗剤なら刺激も少なめ。 |
吸汗速乾インナーを活用 | 汗をすぐに吸収して乾かす素材で、ベタつきやニオイを抑える。 |
サラサラ汗体質を目指す | 汗腺トレーニングで、ベタつかずニオイの少ない汗に変えていく。 |
どれくらいの期間で効果が出る?
早い人なら1〜2週間ほどで、汗のかき方に変化を感じる人もいます。1か月程度続けると、ニオイが気にならなくなった、汗をかいても不快感が減った、という実感が得られる人も。継続がカギになるため、無理なくコツコツと取り入れてみましょう。
監修者プロフィール
美容皮膚科医
久野 賀子
2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。
<Edit:編集部>