フィットネス
2025年6月26日

「筋トレしてもなかなか筋肉がつかないんですけど!」トレーナー視点で見た“改善点”とは (2/2)

筋肉をつけるにはどんなふうにトレーニングするといい?

まずは、しっかりと重い重量を扱うことを重視しましょう。

軽い重量で限界まで回数をこなすよりも、重い重量で反復限界に近づける方が、筋肥大には効果的です。負荷の強さによって筋線維への刺激が大きくなりやすく、成長を実感しやすくなります。

筋トレの重量設定と回数、よくある「間違った決め方」とは

実際に私が筋肉量の増加を目的としたクライアントをサポートする際は、「5回反復できる重量で、5回×5セット」という設定でメニューを組むことが多いです。これは筋力と筋肥大の両方を狙える、組み合わせです。

トレーニングの頻度は週2回、同じ部位を刺激するのが理想的です。回復と刺激のバランスが取れやすく、効率的に筋肉を増やしていくことができます。

「超回復は嘘、毎日筋トレをした方がいい?」筋肉博士・山本義徳先生の回答は…

「食べてないと筋肉は育たない」食事ではどんなことを意識すればいい?

筋肉を育てるには、栄養のある食事を“継続して”摂ることが欠かせません。

そのためには、「PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の割合)とは何か?」「自分に必要なカロリーはどのくらいか?」をきちんと理解しておく必要があります。

この基本さえ押さえていれば、コンビニでも外食でも、迷わずに選択ができるようになります。

食事は知識があれば、どこでもトレーニングの成果を支える強力な味方になるのです。

PFCバランスとは。計算方法を解説!たんぱく質・脂質・炭水化物の理想量を知りたい人へ

「プロテインを飲めばいいんじゃないの?」がNGな理由

プロテインは筋肉増強剤ではなく、ただのたんぱく質=栄養素の一つです。つまり、プロテインだけを飲んでも筋肉は増えません。

筋肉をしっかり育てるためには、たんぱく質と炭水化物を組み合わせて摂取することが重要です。

たとえば以下など。

  • プロテイン+バナナ
  • おにぎり+サラダチキン

エネルギー源(炭水化物)とたんぱく質をセットで摂るように意識すると、筋肉の合成がスムーズに進みやすくなります。

筋肉をつけるには、「休息」も欠かせない

筋肉をつけるには、トレーニングだけでなく「休息」も欠かせません。

とくに初心者の方は、フォームが安定していないことが多く、関節や筋肉に負担がかかりやすいため、トレーニング後の回復時間をしっかり確保することが大切です。

筋肉は、トレーニング中ではなく「休んでいる間」に成長します。「休む=サボり」ではありません。筋肉を育てるうえでの、大切なプロセスの一つです。

筋肉が少ないとどうなる?筋肉量を増やしたいけれど…筋肉は何日でついて、何日で落ちるのか

筋肉がなかなかつかなくて、めげそうな人へ

「頑張ってるのに変わらない」「何のためにやってるんだろう」。そう感じるときは、誰にでもあります。でも筋肉って、すぐに結果が出ないからこそ、積み重ねた時間が裏切らないものでもあります。

少しずつ、見えないところで変化しています。フォームが整った、姿勢がよくなった、いつもより軽く動けた。全部、変化の証拠です。

今やってることは、未来の自分の“当たり前”を作っています。

つかない時期があっても、「やめなかった人」にだけ、ちゃんと筋肉はつきます。筋肉は、自身と丁寧に向き合った分だけ、必ず応えてくれます。

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監修者プロフィール

トレーナー山岸 慎

2011年からトレーナーとして、モデル・アーティスト・俳優のサポートを行う。現在はJリーガーなどトップアスリートをはじめ、運動初心者まで様々な身体レベルの方のトレーニング指導を行なっている。所有資格NSCA-CSCS。

パーソナルトレーニングジム STUDIO KOMPAS渋谷南平台
ストレッチリラクゼーションサロン ESL(エッセンシャル ストレッチ ラボ)

<Edit:編集部>

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