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フィットネス
2025年10月2日

小学生におすすめの体幹トレーニング13選|姿勢・集中力を育てる外遊び&家トレ (1/3)

子どもの体幹は、外遊びや日常の運動の中で自然に鍛えられていきます。実は鬼ごっこや縄跳び、フラフープなど、遊びの一つひとつが体幹を強くする動きにつながっているのです。

ただ、暑い日や雨の日は、外で思い切り遊ぶことができません。けど、「もっと足が速くなりたい」「運動を得意にしたい」と子どもから言われることもあるでしょう。

そんなときに取り入れやすいのが、家の中でできる自重体幹トレーニングです。日本コアコンディショニング協会副会長で運動指導者への指導教育を行っている石塚利光さん監修のもと、小学生が体幹を鍛えるメリットと、小学生でも取り組みやすい負荷少なめのトレーニングメニューを紹介します。

小学生の体力や体型の傾向

文部科学省の「学校保健統計調査(*)」(令和6年度)では、小学生の中に「肥満傾向児」の割合がやや増えている学年もあると報告されています。生活習慣や外遊びの機会が少なくなると、体型の変化につながりやすいことがうかがえます。

もちろん成長期の子どもは個人差が大きいため、一概に肥満が悪いとは言えません。ただ、普段から体を動かす習慣があるとエネルギー消費が増え、体力の維持や健やかな発育にも役立ちます。必要に応じて、外遊びに加えて、家庭でも無理のない体幹トレーニングを取り入れてみるのも一つの方法です。

*参照:学校保健統計調査-令和6年度(確定値)の結果の概要(文部科学省

小学生が体幹トレーニングをするメリット

小学生の時期に体幹を鍛えることは、姿勢や集中力の安定、運動神経の発達などにつながります。外遊びやスポーツのパフォーマンスだけでなく、学習習慣やケガのしにくさにも良い影響を与えるのが特徴です。

姿勢が良くなる

体幹

「体幹」は、背骨や骨盤を支える筋肉群です。体幹が弱いと猫背になったり、座っているときに背中が丸まってしまいます。体幹を強くすることで背筋が自然と伸び、正しい姿勢が定着しやすくなります。姿勢が整うと呼吸が深くなり、疲れにくい体にもつながります。

集中力が高まる

授業中にじっと座っていられない、すぐに体を揺らしてしまうといった子どもは、体幹が弱く姿勢を支える力が不足している可能性があります。体幹を鍛えることで安定した姿勢が取りやすくなり、血流や酸素の循環も良くなるため、勉強や読書への集中が続きやすくなります。

運動パフォーマンスが上がる

子どもの走る・跳ぶ・投げるなどの基本運動技能に関する介入研究では、6〜12歳の運動経験がスキルの改善につながると報告があります(*)。

体幹の安定が土台となることで動作がスムーズになり、繰り返しの中で体の使い方も身につきやすくなります。フォームが安定することで無理な動きが減り、結果としてケガの予防にも役立ちます。

*参照:Sciencedirect

徒競走(かけっこ)で速く走る方法&コツ【子ども向け】

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