プロ監修!フィットネスバイクおすすめ商品&ダイエット効果を高める漕ぎ方 (2/3)
タイプ2:本格派&高価格モデル
本格的な有酸素運動をするためにフィットネスバイク購入を検討している人には、こちらのタイプがおすすめです。
心拍や脈拍数センサーを搭載し、目標値を定めた運動ができ、健康志向・体力作り・ダイエットにも対応してくれます。
エアロバイク TYPEeGG(コナミスポーツクラブ/実勢価格:4万円前後)
脂肪燃焼を関する脈拍数をイヤーセンサーで計測しながら最適な脈波数をキープできるように自動負荷調整できます。自分の運動量は、アプリで一元管理できます。
フィットネスバイク スピンバイク(FiTBOX/実勢価格:5万円前後)
クロスバイクと同じ前傾姿勢なので、膝への負担を軽減して運動ができます。本格的なクロストレーニングにも最適なタイプです。液晶部には、タブレットを置くこともできます(公式サイトで詳細を見る)
フィットネスバイク エクササイズバイク GB40-19(Reebok/実勢価格:5万円前後)
アップライトタイプなので初めて本格的な運動に取り組む人にも使いやすいのが魅力。8段階の手動負荷調整や4つまでプログラムを登録できるなど、運動強度の調整が手軽にできます。
フィットネスバイクの種類と名称
日本の主要フィットネスバイクメーカーといえば「アルインコ」です。2020年の緊急事態宣言下の自粛期間中4月の売上が、直販サイト・Amazon・テレビショッピングなどを含めると、数倍になったといいます。
アルインコのフィットネス事業部 大阪支店、特販課・藤田誠司氏と、営業2課・風間宏司氏に基本的なことをお聞きしました。
フィットネスバイクは大きく3つのタイプがある
―― フィットネスバイクは、機能と形状によってたくさんの種類が発売されていますが、どのような違いがありますか。
大きくは、『アップライトバイク』『リカンベントバイク』『スピンバイク』という3つのカテゴリがあります。弊社での区分は、さらにマグネティックバイク・クロスバイク・ミニバイクなどと分け、製品特長をわかりやすくカテゴライズしています(藤田氏)。
1.アップライトバイクタイプ
弊社の主力製品群となるタイプです。漕ぐ姿勢が直立になるタイプは、すべてアップライトと言われますが、その中でも軽量&コンパクトがメリットになるフレームやメーターがシンプルな「クロスバイク」と、ホイールが大きく、プログラムを搭載したメーターの「プログラムバイク」の2つのタイプにわかれます。年齢問わず初めて購入するには、予算的にもアップライトタイプがおすすめです。ただし、本格的なトレーニングには不向きなので注意してください(風間氏)。
アップライトバイクタイプの「プログラムバイク6319 AFB6319」
2.リカンベントバイクタイプ
背もたれがある安定性が高いタイプです。弊社のユーザー層でいうと、中高年におすすめしています。しっかり座れるシート幅、サイドハンドルもあるので安心して運動してもらえると思います。医療や介護施設のリハビリで使われているのもこのタイプが多いです。折り畳みもできるタイプもありますが、設置・収納時は、そこそこのスペースが必要になります(風間氏)。
3.スピンバイクタイプ
弊社のアスリート向けバイクになり、負荷をかけた運動ができるタイプになります。本格的にトレーニングする人向けで、健康志向というより筋力・体力アップを目標にする人に好まれるタイプです(風間氏)。
スピンバイクBK1518YN
呼び方がいろいろあるけど、正式名称は?
―― 通販サイトなどを見ると、同じフィットネスバイクでもいろいろな名前がついていますが、「フィットネスバイク、スピンバイク」など先のタイプと名称が違うのはなぜですか?
「フィットネスバイク」というのが一般名称であり、先程説明した『アップライトバイク』『リカンベントバイク』『スピンバイク』などの総称でもあります。そのほかにも「エクササイズバイク」や「マグネットバイク」などとも呼ばれますが、「フィットネスバイク」という呼び方がもっとも一般的かと思います(藤田氏)。
[編集部注]
よく使われる「エアロバイク」という名称は、コナミスポーツの登録商標です。
初心者がフィットネスバイクを選ぶときのポイントとは
どうしても気になる設置スペースと騒音や振動について
―― 設置スペースや動作音や下の階への振動が気になってしまいます。マンションやアパートで、平日の朝か夜に使えるフィットネスバイクはありますか。
現在、主流となっている『マグネット式』ホイールならば、回転する音はしますが、隣室や下の階に響くほどの音は出ません。極端な話、静まり返った夜にトレーニングしても周りに迷惑をかけることはないと言えます。弊社製品でもスピンバイク以外は、『マグネット式』が採用されているモデルがあるので、マンションやアパートの場合は、ぜひ『マグネット式』をキーワードに選んでみてください(風間氏)。
―― スピンバイクは何式ですか? また、音は大きいのでしょうか。
摩擦式です。ホイールが回転するときシューシューといった摩擦音が出ますが、テレビを観ながら漕いでいても気にならない程度の音量です(風間氏)。
スピンバイクは、ベルトでホイールを回転させている
―― 先の3タイプでいえば、「アップライトバイク<スピンバイク<リカンベントバイク」の順で設置スペースが必要と考えればいいでしょうか。
モデルによって違いがあり、一概にサイズ比較はできません。一般的にリカンベントタイプは、安定させるためのフレーム幅や重量に加え、背もたれやバーの幅もあるので、そこそこスペースが必要です。ただ弊社では、リカンベントでもコンパクトなモデルもあるためお部屋にあったサイズを選ぶのがよい、となります(風間氏)。
―― 収納に便利な折り畳みタイプが人気だと思いますが、全タイプ折り畳みできますか。
アップライトタイプは、コンパクトに折り畳めるタイプもあります。リカンベントは折り畳みできません。女性や年配で腕力がない方には、軽量でコンパクトなアップライトのクロスバイクタイプをおすすめしています。アルインコが扱う商品のなかですと、一番軽いタイプで14kgなので、頑張って持ち上げることになると思います……(風間氏)。
もう1つポイントになるのは、キャスターです。廉価版以外の製品にキャスターが付いているので、持ち上げずに移動させることができます。大型タイプは、掃除のとき以外動かさない人が多いというユーザーデータもあるので、キャスターで満たせる部分も多いと思います。しかも収納すると出さなくなってしまったというデータもありますから(笑)(藤田氏)。
フロント部分にキャスターが付いたモデル
初心者に必要な機能は「心拍センサー」。その理由とは?
―― フィットネスバイクには、走行距離や消費カロリーを表示するデジタルメーターや心拍センサー、アプリとの連動などいろいろな機能がありますが、初心者にこれは必要といえる機能はありますか。
廉価版のクロスバイクにも速度・走行距離・消費カロリーを表示するデジタルメーターは搭載しています。さらにプログラムバイクでは、トレーニングメニューを選べば、自動的に負荷調整してくれる機能などが搭載されています。初心者の方に必要な機能は、やはり「心拍センサー」だと思います。弊社モデルの多くは、ハンドルを握るだけで計測できるグリップセンサーを採用しています。心拍を管理することは非常に重要で、自分がどれだけの運動をして、どれだけの負荷がかかっているかの目安になります(風間氏)。
―― ほかにも、あると便利な機能はありますか。
上位機種(プログラムバイク)には、『ハートレートコントロールモード』が搭載されている機種もあります。ハートレートコントロールモードは、目標心拍数を設定すると運動中の心拍数が目標心拍数に近づくようにペダル負荷を自動変化させてくれるモードです。心拍数が上がりすぎると自動で負荷を軽くしてくれるので、運動中にこの機能があった方が「安全に運動できると言える」と思います(風間氏)。
スピンバイクのハンドルと表示メーター
―― スマートフォンのアプリでは何ができますか。
アプリでは、自分の身長・体重・性別など基本情報を入力しておけば、毎日の体重推移、歩数、消費カロリーなどのデータやトレーニングメニューの管理ができます。アプリに対応した一部のプログラムバイクでは、Bluetoothで接続してアプリから操作することも可能です(風間氏)。
―― 運動負荷の調整機能はどう選べばいいでしょうか。
全3タイプ共通で負荷を調節する機能を搭載しています。各タイプ・モデルによって「8・16・24段階」と分かれています。これもホイールの大きさや方式の違いによって同じ8段階でも調整の幅が変わってきます。アップライトやリカンベントのマグネット式だと負荷調整ができますが、機種によっては軽い場合があります。スピンバイクだと、ブレーキパッドの摩擦で負荷を調整するので、微調整できることがポイントになります。運動の目的によって、負荷の幅を参考にするとよいでしょう(風間氏)。
[編集部注]
アルインコ製品の内、スマートフォンアプリでBluetooth連携できる商品は、現在AFB6119、AFB6319の2品番のみとなります。
まとめ
タイプから選ぶポイント
- 初心者は予算もサイズも手頃なアップライトがおすすめ
- 本格的なトレーニングも考えているならばスピンバイクがおすすめ
- 安全にゆっくりと運動したい人はリカンベントがおすすめ
あると便利な機能
- グリップタイプの心拍センサー(スマートウォッチや単体のセンサーで代用も可能)
- 自動負荷調整機能(プログラムされたトレーニングメニュー)
- アプリと連動するデジタルメーター(個人の運動管理に便利)
続いて、フィットネスバイク(エアロバイク)の効果を聞いてみました。