フィットネス
2020年12月20日

いつもの筋トレに飽きたら「オリンピックリフティング(クイックリフト)」でトレーニング効果を引き上げる (1/2)

 トレーニングに取り組んでいると、「オリンピックリフティング」という言葉を耳にするかもしれません。これはオリンピックで行われている種目で、クイックリフトと呼ばれることもあります。今回は、オリンピックリフティングとはなにか、どんなメリットがあるのか、クリーン、ジャーク、スナッチの3種目について解説します。

オリンピックリフティングとは

 オリンピックリフティングには、「クリーン」「ジャーク」「スナッチ」の3種目があります。

クリーン

 クリーンは、両手に持ったバーベルを一気に引き上げて肩の高さまで持っていく種目。スタート位置によって、膝上から持ち上げる「ハングクリーン」と地面から持ち上げる「ハイクリーン(パワークリーン)」に分かれます。

 また、引き上げたバーベルを高い位置でキャッチするのが「ハイクリーン」、持ち上げたバーベルをしゃがんだ姿勢でキャッチするのが「ロークリーン(フルクリーン)」です。

ジャーク

 ジャークはクリーンによって肩の高さまで持ち上げたバーベルを、一気に頭上に持ち上げる種目です。重い重量を一気に頭上まで持ち上げるため、力を入れた瞬間に脚を前後へ開いてカラダを安定させます。その後、バランスを取りながら脚を元の位置に戻すという流れまでがジャークになります。

 なお、オリンピックで行われている種目は「クリーン&ジャーク」と呼ばれ、クリーンとジャーク両方を合わせた競技です。

スナッチ

 スナッチはクリーンと異なり、肩を経由せずに両手に持ったバーベルを一気に頭上まで持ち上げる種目。一気に頭上まで持ち上げるので、扱える重量はクリーンに比べて少なくなります。

 スナッチもクリーン同様、スタート位置によって膝上から持ち上げる「ハングスナッチ」と地面から持ち上げる「パワースナッチ」で異なります。また、引き上げたバーベルを高い位置でキャッチするのが「パワースナッチ」、持ち上げたバーベルをしゃがんだ姿勢でキャッチするのが「ロースナッチ」です。

 オリンピックでは「クリーン&ジャーク」と「スナッチ」を3回ずつ試技し、最高重量を足した合計で競われます。ちなみに世界記録レベルであればスナッチは体重の2倍、クリーン&ジャークは体重の2.5倍~3倍まで上げると言われていますので、そのパワーは驚きでしょう。

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