フィットネス
2021年5月4日
重いものを持って歩くだけ!「ファーマーズ・キャリー」ってどんなトレーニング? (1/3)
両手に重いモノを持ちながら歩くという、非常にシンプルなトレーニング「ファーマーズ・キャリー」。その名称は、ファーマー(農家)がバケツで荷物を運ぶ動作から来ていると思われます。ジムでは、ダンベルやケトルベルなどを使って行うことが多いですが、力自慢を決める大会「ストロングマン・コンテスト」などでこの種目を取り組む人には、専用のトレーニング器具もあります。
重さと距離を調節するだけで誰でも行えるファーマーズ・キャリーは、全身の筋肉を幅広く鍛える非常に優れた種目です。同時に、買い物袋を運んで歩くといった日常動作にも役立つというメリットも見逃せません。むしろ、現代人があまりやらなくなった日常動作を、あえてトレーニングに活用していると言ってよいでしょう。
ファーマーズ・キャリーを行うために必要なもの
ファーマーズ・キャリーに必要なものは、2つ。ひとつは持ちながら歩くことができるサイズのモノ。もうひとつは歩くスペースです。
モノはダンベルやケトルベルがもっとも扱いやすいでしょう。徐々に重量を増やしていくにも適しています。スペースは3~5メートル程度の直線距離があれば十分。それより長い距離があれば便利ですが、短い距離を往復し、距離を増やしていけば問題ありません。
バリエーションとして、長い距離を歩く代わりに台の昇り降りをする方法もあります。扱える重量は軽くなりますが、下半身にかかる負荷はかなりのもの。あまり重いモノがない場合や、屋内で広いスペースが取れない場合に有効な選択肢になるでしょう。
次ページ:ファーマーズ・キャリーの動作