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娘と一緒にタイマー前で撮影!日本新記録&連続優勝できた2連戦を振り返ります│寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート〜for2020〜」#54 (1/2)

 みなさん、こんにちは。陸上競技の寺田明日香と申します!

 ここ数日間で、ジメジメとした梅雨の気配を感じるようになり、日本の夏が迫ってきていますね。上京して早8年となった私ですが、東京の梅雨には未だに慣れません。食欲低下、古傷の右足(2017年に骨折)が痛むなど、毎年体調が優れない日が続くので、チームあすか内でも“鬼門の時期”として共有しています(笑)。

 湿度が高いと水分摂取を忘れがちになり、気づいたら熱中症に……なんてことも少なくはないので、MELOS読者のみなさんも、いつも以上に水分摂取や栄養に気をつけて過ごしてくださいね。

 さて、6月に入ろうとしているところですが、私のシーズン前半戦2試合の振り返りができていなかったので、このコラムで振り返っていきたいと思います。

 今回も、最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します!

荒天の中スタートに備えた織田記念

 前回のコラムでは、織田幹雄記念国際陸上競技大会に向けて準備してきたことなどを書きました。冬季練習でトップスピードを上げられた分、そのトップスピードをどう活かすかを課題に置き、目標は五輪参加標準記録の「12秒84」でした。

 4月29日、昭和の日に広島県で行われた織田記念。この大会は例年気候がよく、高い確率で追い風が吹く競技場で行われるため、記録が期待される大会でした。私にとっては、第一次陸上選手期以来、約10年ぶりの出場となり、かなり緊張していました。

 記録が期待されるはずの織田記念。私たちチームあすかでもここで記録を出すべく調整を行なっていましたが、試合1週間前の天気予報はなんと雨! それからは毎日天気予報とにらめっこをする日々でしたが、願い叶わず、試合当日は朝から雨が降っていました。競技場についてからも雨、雨、雨。できるだけ濡れないように、ウォーミングアップ開始時間ギリギリまで車の中で過ごし、ウォーミングアップエリアに移動しました。

娘とタイマー前で撮影する夢が叶った瞬間

 ウォーミングアップを終えて「いざレースへ!」というタイミングでも雨は止まず、気温も低かったため、足の痙攣リスクを考えて初めてハイソックスを履いてレースを走りました。

▲写真提供:EKIDEN News

 予選レースの走りはとにかく寒かったので「体が動かない!」という印象が残っており、速い&良いリズムでハードル間を走ることはできず、さらに7台目辺りで乳酸が出てきたような感覚がありました。予選を走り終わったあと、思うような走りができず「あんなに頑張ってきたのに」と絶望する私がいました(笑)。

 予選の走りから、目標には遥かに届かないと思ってしまった私は、決勝前までの時間に高野大樹コーチと齋藤大輔トレーナーに向けて、ずっとネガティブワードばかり発していました。しかし、私たちの決勝レース前に男子110mHで金井大旺選手が日本記録を更新したことにより、私のメンタルは一気にレースに集中する方向へ向かいました。

 いつも遅れがちなスタートからトップに出て、あとは自分のリズムを刻みながら1台1台進んでいくことができました。途中の2台でハードルに足をぶつけてしまいましたが、冷静に対処し大きな問題もなくフィニッシュラインに到達しました。

 フィニッシュ後の速報タイムは「12秒97」。自己タイ記録ではあるものの、しょせんは「タイ記録、自己ベスト記録にならない、五輪標準にも届かない記録に少しがっかり」というのが、あの瞬間の気持ちでした。そのあと一転、公式記録が「12秒96」に変わり、「自己ベスト記録=日本新記録更新」となったため0.01秒でも前に進めているとわかったことに感情があふれ出ました。

 2019年に娘に言われていた「果緒もあそこ(タイマーの前)で写真撮りたい!」という言葉が瞬時によぎり、自然と娘を探して呼び寄せていました。娘との時間をくださった広島陸協、日本陸連、そのほか関係者、会場のみなさんには、心から感謝をしています! 本当にありがとうございました!

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