ウェルネスフード
2024年7月22日

トマトの栄養と効果的な食べ方。ミニトマトやジュースでもいい?マッスルデリ管理栄養士が解説 (3/3)

トマトの栄養を引き出す調理法

 また、リコピンやβ-カロテンは油脂と一緒に摂取すると体内での吸収率がアップします。炒めものにする、仕上げにオリーブ油をかけるなどして摂取の工夫をしてみましょう。

 トマトには「グルタミン酸」という旨味成分が含まれています。グルタミン酸は、お肉や魚介に多く含まれるイノシン酸との相性がとても良く、掛け合わせるとおいしさが倍増すると言われています。よって、肉や魚のトマト煮などにするとおいしく召し上がれます。

トマトは1日何個まで?

 トマトの摂取量についてはとくに摂取基準が決められておらず、栄養素によって上限量が変わってくるので明言ができかねます。ただ、摂りすぎはカロリーオーバーや栄養バランスが偏る原因となるので、適量を食べるよう心がけましょう。

トマトが苦手な場合の対処法

 生のトマトの酸味や風味が苦手な場合、リコピン摂取目的であればトマトジュースやケチャップなどがオススメです。

 それ以外の栄養素は、色の濃い野菜(にんじん、ブロッコリー、かぼちゃ、小松菜、おくら、ニラなど)を食べることでカバーできます。

[プロフィール]
瀧川みなみ(たきかわ・みなみ)
株式会社Muscle Deli管理栄養士、調理師。青山学院大学文学部卒業後、専門学校で調理師、食生活アドバイザー、栄養教諭を取得。専門学校卒業後は大手外食企業で働きながら管理栄養士を取得。接客、店舗管理、副料理長を務めたのち本社の商品企画・開発部門でデザートメニューの商品開発をおこなう。その後、クラウドレストランを運営するベンチャー企業に転職し、8ブランドの立ち上げを実現。より多くの人に向けて体・健康づくりの手伝いがしたいと思い、Muscle Deliに入社。商品開発、栄養指導、レシピやコラム作成等を担当。プライベートでは料理教室や食事に関するセミナーなどのイベントを主催。

記事協力
・株式会社Muscle Deli
・公式サイト https://muscledeli.co.jp/

<Text:編集部>

1 2 3