睡眠やリラックスに「CBD成分」、安全性は?CBDグミ食レポつき
近年、新たなリラクゼーションアイテムとして熱い視線を集めているCBD(カンナビジオール)。「CBDオイル」「CBDグミ」「CBDシャンプー」なんかもドラッグストアで見かける機会も増えましたが、近日報道されている大麻グミ事件などの影響で、安全性に問題ないのか気になっている人も多いのでは。
どんな成分なのか、心身にどんな影響を与えるのか。また安全性や市販のCBDの選び方についてなど、気になるポイントを「CBDにはどんな効果がある?危険性や副作用は。メーカー開発担当者に聞いてみた」から紹介します。
CBDは何からできていて、どんな特徴をもつ成分なのか
CBD(カンナビジオール)とは、大麻草に含まれる天然の化合物です。深い休息効果が期待される、今注目の成分です。
CBDは合法か。違法との境界線は
大麻草=違法であると思われがちですが、実は、大麻草の部位によっては日本でも流通が認められています。
いわゆる『ハイ』状態のような精神作用を引き起こす成分THC(テトラヒドロカンナビノール)は大麻草の花穂や葉に含まれる成分で、日本では大麻取締法により使用が規制されています。
しかし、大麻草の茎や種子に含まれるCBDは規制がなく、合法の成分です。
CBDにはどんな働きが期待できる?
CBDには深いリラックス効果があり、不安やストレスを緩和する効果があります。
不安障害、睡眠障害のある方を対象とした臨床試験では、1日あたりCBD25mgを1カ月間摂取することで、約8割の方が『不安が軽減した』という報告があり、体感性の高さが注目されています(※)。
(※)参考文献:Scott Shannon et al.
精神的にハイになったりする? 摂取すると気分が昂ったり、テンションが高くなるのか?
前述の通り、ハイになる精神作用を引き起こすTHCに対し、CBDはその逆で、心身を穏やかにする効果がありますので、CBDによってハイになることはありません。
CBD製品の摂取で考えられるデメリットや副作用
世界保健機関WHOは2017年 CBD事前審査報告書にて『CBDは非常に安全で、幅広い容量で忍容性が良好である。公衆衛生上の問題も濫用の危険性もない』と報告しています。
TIPS:「粗悪品増えている」。Naturecan、大麻グミ報道を受けて正式メッセージを配信
なお、イギリス発のグローバルCBDブランド「Naturecan(ネイチャーカン)」は、CBD粗悪品について以下のようにプレスリリースでコメントしています。
昨今なにかと話題のCBDですが、よく分からなくて不安な方も多いはず。
CBDは大麻植物のカンナビスサティバから採れる植物性成分のことで、古くから心身のケアに、時には医療の場で用いられてきました。
同じ植物の中には人体に害を及ぼす危険な成分が含まれていることも事実です。そのため、本来CBD製品の製造は非常に厳しく誠実に行わなければなりません。
とはいえ、現在はCBD人気に乗じてさまざまな粗悪品、試験をきちんと受けているのか疑わしい製品も増えてきています。
また、大麻グミに関する報道についても、サイトやSNSで公式メッセージを配信しています。
この度合成物質HHCHを含んだ「大麻グミ」の摂取により体調不良の報道がありました。
Naturecanの販売中のグミを含む全商品は、第3者検査機関により精密に検査されており、HHCHを含んでいないことが証明されております。
また、検査結果に関しては公表をしており、各商品ページよりご確認いただくことができます。なお、CBDに関しては厚生労働省の認可のもとに輸入をしており、危険成分は含んでおりません。
弊社のCBDグミは報道にあるような「大麻グミ」とはまったく異なるグミですので、ぜひ安心してご利用ください。もしご不明な点などございましたら、お気軽にご連絡ください。
参考記事:「粗悪品増えている」。Naturecan、大麻グミ報道を受けて正式メッセージを配信
摂取を避けたほうがよい人、タイミング
妊娠中・授乳中の方に関しましては、十分な臨床研究が進んでおりませんので、摂取前にお医者さまと相談していただければと思います。
また、休息成分ですので、運転前や運転中の摂取はお控えください。
いつ摂取するのがいい?
くつろぎタイム、仕事終わりのON・OFFの切り替え、おやすみ前などをオススメします。
記事協力
株式会社ファイン
健康食品・サプリメントを47年も前から研究開発・製造・販売をしている。自社製品については販売・製造・研究・検査まですべて自社で実施。
公式サイト https://corp.fine-kagaku.co.jp/
「CBDeep®」HP https://www.fine-kagaku.co.jp/s/cbdeep/
CBDグミ実食レビュー! どんな変化があった?
ここからは、編集部が実際に食べてみたCBDグミのレビューです。心身にどんな変化が現れてくるのか。または効果なしか。
アロマブルーム CBDグミ
アロマ専門店アロマブルームから登場しているCBDグミ。1粒あたりのCBD含有量は20mgです。白砂糖・人工甘味料・合成着色料・光沢剤不使用、グルテンフリー。
どんな味?
お味はわずかに苦みを感じるものの、グレープ味がおいしい普通のグミといった感じ。
感じた変化
変化としては、食べたあと30分~くらいにややボンヤリ感が訪れるということ。眠いが、居眠りをするしつこい眠気というより、ぼーっと虚空を見つめてしまう系の眠気です。
なお、初日はなぜか数時間後に軽い頭痛と、軽い腹痛が……。
寝る前に食べると翌朝スッキリと感じることも多かったです。
【商品情報】
アロマブルームCBDグミ
40g(4g×10粒)
1,836円(税込)
【原材料】
水飴(国内製造)、甜菜糖、ゼラチン、グレープ濃縮果汁、カンナビジオール、植物油脂、澱粉/酸味料、香料、ゲル化剤(ペクチン)、クチナシ色素、(一部にゼラチン・大豆を含む)
【栄養成分表示(100gあたり推定値)】
エネルギー:338kcal
たんぱく質:6.4g
脂質:0.1g
炭水化物:78.0g
食塩相当量:0.01g
CANNA CREATE(カンナクリエイト)CBDグミ
もう少しCBD含有量が多いものを求めて、Amazonで購入。トータルCBDブランドCANNA CREATE (カンナクリエイト)のCBDグミです。
1粒あたりのCBD含有量は40mg。かなり多め!
どんな味?
苦みが強いです。アロマブルームのものはアクセント程度の苦さでしたが、こちらは苦みがメインというくらい苦い! しかも喉に長く残る苦さです。
CBDグミは舐めて溶かすのがおすすめの食べ方なのですが、それが難しいと感じるレベル。この苦みはCBDの特徴とはいえ、お茶やジュースで口直しをしないと厳しい……。
CBD含有量が多ければよいというものでもなかったようです。
グミは星型でかわいい
感じた変化
舐めていると感じる喉のヒリヒリ感。うっすら訪れる吐き気。また空腹時にいただくとやや腹痛も。これらが邪魔をしてか、本来期待していたチルな気分や眠気、リラックス感は感じることができませんでした。
量が多かったのかもしれないと、半分に切っていただいたところ、苦み以外の不定愁訴は和らぎました。9粒入りから始めるべきだったのだ……
【商品情報】
CANNA CREATE (カンナクリエイト)CBD GUMMIES
30粒
2,580円(税込)
【原材料】
水飴(国内製造)、砂糖、ゼラチン、イソマルオリゴ糖、ぶどう濃縮果汁、りんご濃縮果汁、オレンジ濃縮果汁、カンナビジオール、カンナビゲオール、カンナビオール、カンナビクロメン、カンナビジバリン、植物油脂、粉末オブラート、澱粉/ソルビトール、酸味料、香料、クチナシ色素、トウガラシ色素、乳化剤、光沢剤、(一部にゼラチン・りんご・オレンジ・大豆を含む)
【栄養成分表示(1粒あたり)】
エネルギー:13.84kcal
たんぱく質:0.27g
脂質:0.06g
炭水化物:3.05g
食塩相当量:0.0g
自分に合った1日のCBD含有量を見極める必要を感じた
CBD含有量が多ければしっかり変化を実感できると思ったのですが、やはり自分の身体に合った量を摂取する必要がありますね。
英国食品基準局(FSA)が推奨する1日におけるCBD摂取上限量は70mgですが、イギリス発のグローバルCBDブランド「Naturecan(ネイチャーカン)」は、それはあくまで一つの目安としつつ自身で最適量を見つけることがもっとも重要だと述べています。
はじめは少量ずつ摂取して、体調の変化などをチェックしながらお試しください。
<Edit:編集部>