サウナは“休むエンターテイメント”?マンガ家タナカカツキが語るサウナの魅力(後編) (1/2)
サウナに対する愛を綴ったコミック・エッセイ『サ道』の作者で、日本サウナ・スパ協会公認のサウナ大使を務めるマンガ家のタナカカツキさんに、サウナの魅力をお聞きするインタビュー。前編でサウナの入り方についてお話しを伺いましたが、後編では現在のサウナ事情やオススメのサウナ施設について語っていただきました(初出:2018年1月)。
前編:「ととのったー!」サウナで手にする絶頂体験のハウツーをマンガ家タナカカツキが明かす(前編)
日本でも定着してきたロウリュはリラックス効果あり
▲サウナの魅力を描いたマンガ『サ道』
――ロウリュについて教えてください。
ロウリュというのはサウナ・ストーンに水をかけて、蒸気を発生させ、室内の湿度をいい感じに上げて、体感温度を上げるものです。蒸気というのは、要はミストですよね。あれがバーッと身体に降り注ぐので、気持ちいいんですよね。
サウナ室というのは、温度は一定なんですが、空気中の水分はどんどん下がっていくので乾燥していきますよね。そこでロウリュをするんですよ。その繰り返しが、すごくリラックス効果を生むんです。そういうことをフィンランドでは必ずやるんですよ。
でも日本ではあまりやってきませんでした。むしろ、サウナ・ストーンに水なんてかけるなと言う。それは大間違いなんですよね。乾燥したままだと、皮膚がヒリヒリするんです。湿度というのはすごく重要で、それに気づいた施設さんがロウリュ・サービスをやり始めています。
――ロウリュ・サービスのあるサウナは増えているのでしょうか。
ここ何年かでどっと増えましたね。あとお客さんに人気なんですよ。気持ちいいので、ロウリュがないとサウナ入った気にならないという人がたくさんいらっしゃいまして。ただ、日本ではまだロウリュのやり方まで定着していないので、今は施設のスタッフさんがサウナ室に入ってきて、やってくださいます。
静岡の「サウナしきじ」は「サウナーの聖地」
――タナカさんお勧めのサウナ施設を教えてください。