キウイの栄養素とメリットが“ガチで”すごい!効果的な食べ方は?1日何個まで? (4/4)
キウイの栄養を逃さない効果的な食べ方
──キウイを食べるタイミングに悩みます。いつ食べるのがおすすめなのでしょうか。
石原先生:食べるタイミングはいつでも構いませんが、朝に食べることで1日の活動に必要な栄養素を摂取できます。抗酸化作用の強いビタミンCを朝にとることで、日中の紫外線ダメージからお肌を守ってくれます。
夜にとるメリットとしては、寝ているときが腸のゴールデンタイムと言われているので、夜に食物繊維を摂ることで腸内環境の改善になります。
なお、タンパク質分解酵素のアクチニジンやビタミンCは、熱に弱いので生のまま食べる方がいいですね。
──キウイと一緒に食べるとよい食材はありますか?
石原先生:お肉と一緒に食べると、タンパク質分解酵素のアクチニジンがお肉の消化を助けてくれます。お肉のソースにしたり、食後にキウイを食べたりするとよいですね。
ヨーグルトと一緒に食べるのもオススメです。ヨーグルトの乳酸菌とキウイの食物繊維で腸活になります。サラダやスムージーにすれば、他の野菜の栄養素も美味しくとれて、相乗効果がありますよ。
──では、こんな食べ方はもったいない! という、キウイの栄養や味を損ねる食べ方があれば教えてください。
石原先生:加熱することと、汁ものにつけることです。カリウムやビタミンC、ビタミンB群は水溶性なので、栄養素が水分に流れでてしまうためです。たとえばフルーツポンチのようなレシピは、汁まで飲むと栄養素を逃さずいただけます。
いつが食べごろ? 見極め方と保存期間
──悩むのがキウイの食べごろです。いつもタイミングが掴めず、まだ固いままや、逆に熟しすぎて柔らかくなってしまいます。キウイの食べごろの見極め方を教えてください。
石原先生:キウイを手で包み込むように持ってみて、固すぎず、弾力があれば食べごろです。
──ちなみに、キウイは買ってからどのくらい保つでしょうか。買い置き派なので気になります。
石原先生:購入時の果実の熟度にもよりますが、冷蔵庫で1週間くらいです。
根強いウワサ! キウイを食べて日に当たるとシミが増えるってホント?
──ここからは、キウイの気になる都市伝説について。レモン同様、キウイを朝に食べるとシミになるという噂が根強く残っているようですが、本当のところは。
石原先生:大丈夫です。問題なのはビタミンCではなく、ソラレンという成分です。ソラレンはレモン、ライム、グレープフルーツに入っています。
──安心して朝キウイをいただけます。ちなみにレモンの場合も、大量に摂取しない限りは問題ないという見解となっているようです。
参考:西山一朗.“「果物や野菜に含まれるソラレンの量はどのくらい?」にお答えします【拡散希望】”. 駒沢女子大学/駒沢女子短期大学 健康栄養学科.
キウイを控えた方がいい人はいる?
──ちなみに、キウイを控えた方がいい場合とは。
石原先生:キウイに対してアレルギーがある人は、食べないようにしてください。キウイを食べて口の中がかゆくなる、ピリピリするのもアレルギーです。
ゴム手袋のラテックスに対してアレルギーがある人も要注意です。アレルギーの交差反応といって、ラテックスにアレルギーがあった場合、キウイにも出てしまうことがあります。キウイのタンパク質とラテックスのタンパク質が似ているため、免疫が反応してしまうのです。
回答者プロフィール
イシハラクリニック副院長 石原新菜先生
医師・イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
<Edit:編集部>