冷房、“夜つけっぱなし”でも電気代は【約23円】!エアコンと睡眠のプロが解説 (2/2)
エアコンと睡眠のプロが教える、熱帯夜の快眠マニュアル
パナソニック エアーマイスター兼睡眠改善インストラクター 福田風子さんが、夏の夜のエアコン活用術を解説しています。
エアコンは寝室に入る30分前に入れ、上に向けて風を当てておく
一般的には、室温26~28℃が心地よく眠れる環境だと言われていますが、温度同様に重要なのはエアコンを運転させるタイミング。
ついやりがちな間違いが、布団に入ったタイミングでスイッチを入れること。日中に室内に溜め込んだ熱が、夜になっても天井や壁にこもっているため寝るタイミングでエアコンをつけても、室温が下がるまでに時間がかかることがあります。
寝室に入る30分前にエアコンをONにし、上に向けて風を当てておくのが、効率よく良い睡眠環境を作るコツです。
タイマーは設定せず、設定温度は26℃~28℃に
前述の通り、特に熱帯夜は途中で運転を停止する設定にはせずに、冷えすぎない温度で朝までつけっぱなしにしましょう。
途中で運転を停止してしまうと、その後室温が上がると共に寝苦しくなり途中で目覚めてしまう原因になります。
快適な寝室環境を保つには、冷房モードで設定温度を26~28℃にするか、除湿モードがオススメです。
湿度は60%以下に保つ
睡眠は「深部体温」が深く関係しており、手足から放熱することで深部体温が下がると、眠気が訪れるのですが、室温や湿度が高いと手足からの放熱が妨げられ、深部体温が下がりにくくなるため、寝苦しくなりがちです。
寝室の湿度は60%以下に保つことが重要です。
湿度が高い時はエアコンの温度を下げる、または、エアコンを除湿運転するといった対応をおすすめします。
扇風機との併用使いのすすめ
エアコンの風が苦手な人は、エアコンの温度設定は下げすぎず、扇風機を併用することもおすすめです。
その際は、表面に太い血管の通っている足首あたりに風を当てると深部体温が下がりやすく、眠りに適した環境になります。
【NGポイント】
ただし、風を体の1ヶ所だけに長時間あてつづけるのは体が冷えすぎてしまう可能性があります。扇風機を長時間使う場合には、壁側に向けて跳ね返ってきたやさしい風が足元にあたるように工夫しましょう。
<Edit:編集部>