インタビュー
2018年2月9日

大人でもバク転がマスターできる!池谷幸雄が直接指導する体操クラブに潜入!(前編) (3/3)

着地ができない・・・・・・!

池谷さん:首を返すのが早すぎて、膝の力がカクンと抜けてしまっています。だから立てないんですよ。それと、手をつく前から体を曲げて回転しようとしていましたね。それは宙返りの動きです。バク転は、体を伸ばしたまま回ります。とにかく今日中に型ができるまで飛んでください。じゃないとこの取材が終らないですよ!

ライター:そ、そうでした!

と、こんな調子で何十回飛んだろうか。そろそろ私たちの目にも疲れの色が。

ライター:つ、次こそ決めます・・・・・・(徹夜になったどうしよう)。

池谷さん:すべての動作を全部思いっきりやって、目は絶対つぶらないでください。僕らがサポートしているので、ゆっくりでいいから確実にやってください。

ライター:はい!

これを最後に! という思いを込めて、ジャンプ!

びょーん!

ぐるっ!

すたっ!

ライター:え!?

池谷さん:おお!

立った! クララならずとも立ったーー!

池谷さん:今の感覚を覚えておいてくださいね!

ライター:はい!

「回る感覚」を楽しめて気持ちいー!

 いやー、一生終らなかったどうしようかと思いましたが、よかった! そして、やはり「人間の自然な動きにはない」バク転の難しさを思い知らされました。とはいえ、もともとスポーツが得意な方は、初日にできてしまうこともよくあるそうです。しかし、そんな私でも最後には「回る感覚」を楽しめたのには感動です! 憧れのバク転を、型だけでも体験できたことがうれしくてたまりません。

 また、練習自体も(ゼイハーいっていましたが)とにかく楽しいのです。普段、体を動かしていない私にとっては新鮮な動きばかりで、できないながら、気持ちいい! の連続。ただ習い事を始めるというだけではなく、生活の全て、ひいては人生まで変わってしまいそうな楽しい体験でした。

 大人のバク転教室、かなりおすすめです!

▼後編はこちら

「バク転の練習を続ければ、人生観が変わりますよ!」池谷幸雄が語る体操の魅力(後編) | 健康×スポーツ『MELOS』

[プロフィール]
池谷幸雄(いけたに・ゆきお)
1970年生まれ。4歳の頃より体操をはじめ、学生時代に才能が開花。その後、ソウルオリンピックで団体・個人種目別床運動で銅メダル獲得。バルセロナオリンピックでは団体で銅メダル、個人種目別床運動で銀メダルを獲得。引退後は、スポーツキャスターとしてTVに多数出演するほか、ラジオ・雑誌・CM・舞台・映画など幅広く活躍。現在『池谷幸雄体操倶楽部』を設立し、後進の指導にあたっている。
【『池谷幸雄体操倶楽部』公式サイト】http://www.iketaniyukio.com/
【公式ブログ】http://www.diamondblog.jp/official/yukio_iketani/

<Text:長谷川京子(H14)/Photo:岩渕正樹>

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