「プロテインは腎臓や肝臓などに悪い?」筋肉博士・山本義徳先生の回答は… (2/2)
では、なぜ腎臓に悪いという説があるのか。これは、タンパク質の中でもとくにトリプトファンが問題になってしまいます。
トリプトファンが体内でインドール、さらにインドリルというのになって、それがさらにインドキシル硫酸になります。そのインドキシル硫酸が腎臓にダメージを与えるということが分かっているので、インドキシル硫酸が大量にできるようなタイプの人は、もしかしたら腎臓に問題が起こるかもという可能性は否定できません。
ただ、インドキシル硫酸は腸内の善玉菌が多いと出ません。腸内環境の悪い人が超高タンパクを取った場合に、もしかしたら腎臓に負担がかかるかもしれないということで、一般的な人にはほとんど問題ないということが分かっています。
もし超高タンパク質から腎臓を守りたいということであれば、腸内環境を整えるようにしましょう。
回答者プロフィール
山本義徳(やまもと・よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー、トレーニング指導者。メジャーリーガーや総合格闘家などをはじめ、多くのクライアントを指導している。サプリメントにも精通しており、サプリメント博士の異名を持つ。2019年4月に開設したYouTubeチャンネル『山本義徳 筋トレ大学』は登録者数72万人を超える。一般社団法人 パーソナルトレーナー協会理事。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
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