ウェルネスフード
2024年9月28日

コーヒーを飲みすぎすると「こんな症状」が!何杯までOK? (2/2)

カフェインはどれくらい飲むと危険?

カフェインの摂取に関しては、国際機関などから注意喚起がなされています。以下、海外の専門機関による主なリスク評価(食品安全委員会ファクトシートより転載)です。

※注1 乳児に健康リスクは生じない 
※注2 1回あたり摂取量約3mg/㎏体重以下(例:体重70㎏の成人で約200mg以下)であれば急性毒性の懸念は生じない

管理栄養士の深野裕子さんはこう注意します。

「カフェインの感受性には個人差が大きく、健康におよぼす量を正確に評価することができないことが理由となり、日本では1日の摂取許容量の設定がなされていません。とはいえ上限がないわけではなく、1日のカフェイン摂取量は300mg/日(5mg/・体重)にとどめるべきとする報告(注1)もあるので、この辺を目安にしておくといいでしょう」

(注1:『日常生活の中におけるカフェイン摂取 -作用機序と安全性評価- 』栗原 久 東京福祉大学・大学院紀要 第6巻 第2号 (Bulletin of Tokyo University and Graduate School of Social Welfare) pp109-125 (2016,3))

コーヒーなら1日3杯が目安?

どうやらカフェインの1日における摂取量は決まりがなく、個人によるとしか言えないのが現状のようです。それでも、1日あたり300mg程度に留めておくのが無難とのこと。

300mgはどれくらいかというと、顆粒インスタントコーヒ―1杯(150ml)あたりのカフェイン量が約86mgということから、だいたい3杯程度と考えることができます。

食品中のカフェイン濃度

インスタントコーヒー(顆粒)

※インスタントコーヒー2g、熱湯140mlの場合

150ml・・・86mg
200ml・・・114mg
250ml・・・143mg

ドリップコーヒー(抽出液)

※コーヒー粉末10g、熱湯150mlの場合

150ml・・・90mg
200ml・・・120mg
250ml・・・150mg

紅茶

※茶葉5g、熱湯360ml、蒸らし1.5~4

150ml・・・45mg
200ml・・・60mg
250ml・・・75mg

2019年における日本食品標準成分表2015年度版(七訂)のデータ更新 より作成

※本記事はMELOSで公開された記事「カフェインは筋トレ効果を高めるのか。1日の摂取量と飲み方、コーヒー豆知識[管理栄養士監修]」を再編集したものです。

<Edit:編集部>

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