ウェルネスフード
2024年12月14日

二日酔いの次の日、何を食べたらいい?復活を早める朝食・昼食メニュー (3/3)

 バナナとヨーグルト

栄養素:カリウム、乳酸菌、ビタミンB群

効果:バナナに含まれるカリウムがアルコールによる電解質の乱れを整え、乳酸菌が胃腸の負担を軽減。ビタミンB群が代謝を促進。

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●トーストとアボカド

栄養素:アボカドのビタミンE、ビタミンB群、脂質、トーストの炭水化物

効果:アボカドに含まれるビタミンEの抗酸化作用が肝臓の回復を助けます。アボカドに含まれる脂質の多くは一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)で、この脂質はゆっくりと消化・吸収されるため、飲酒で消耗した体に持続的にエネルギーを供給してくれます。トーストの炭水化物も効率のよいエネルギー源になります。

 フルーツジュース、スムージー(オレンジ、キウイ、ほうれん草)

栄養素:ビタミンC、葉酸、カリウム

効果:オレンジ、キウイのビタミンCの抗酸化作用が肝臓をサポート。キウイのカリウムが電解質バランスを整えます。ほうれん草に豊富に含まれる葉酸は、肝臓での解毒機能を間接的にサポートするビタミンB群の一種であり、アルコールの分解や排出を促進する酵素の働きを助ける可能性があります。食欲がない朝でも摂取しやすいですね。

●トマトジュース

栄養素:リコピン、ビタミンC、カリウム

効果:リコピンの抗酸化作用が肝臓を保護し、カリウムが電解質のバランスを整えます。飲みやすく忙しい朝にも便利です。

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そのほかの二日酔いケアのポイント

必ず定期的に水を飲む

飲酒の前後はアルコールの利尿作用による脱水を防ぐため、十分な水分を補給しましょう。

いつも飲みすぎてしまうという人は、必ずチェイサーのお水を用意して、1杯お酒を飲んだらコップ1杯のお水を必ず飲むことを習慣化しましょう。

スポーツドリンクや経口補水液を飲酒の前後に活用するのも効果的です。

飲酒翌日は胃腸や体を休める

宴会で栄養素を意識したおつまみをチョイスすることも重要です。

また、飲酒翌日はなるべく体を休め、肝臓のアルコール代謝をサポートする時間を確保してください。

アルコールは肝臓に悪影響を及ぼす可能性

肝臓が処理できるアルコールの量には限界があります。

摂取量が多すぎると、酵素の働きが追いつかず、血中にアルコールやアセトアルデヒドが蓄積し、酔いが強くなるだけでなく、体に害を及ぼすリスクも高まります。

また、長期間にわたり過剰にアルコールを摂取すると、肝臓に負担がかかり、脂肪肝や肝炎、肝硬変といった深刻な肝臓疾患に発展することもあります。

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監修者プロフィール

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科客員教授 医学博士 谷口英喜先生

麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理のエキスパート。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。2024年5月に新刊『熱中症からいのちを守る』(評言社)が刊行。その他の著書『いのちを守る水分補給~熱中症・脱水症はこうして防ぐ』(評言社)など。

<Edit:編集部>

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