二日酔いの次の日、何を食べたらいい?復活を早める朝食・昼食メニュー (3/3)
● バナナとヨーグルト
栄養素:カリウム、乳酸菌、ビタミンB群
効果:バナナに含まれるカリウムがアルコールによる電解質の乱れを整え、乳酸菌が胃腸の負担を軽減。ビタミンB群が代謝を促進。
●トーストとアボカド
栄養素:アボカドのビタミンE、ビタミンB群、脂質、トーストの炭水化物
効果:アボカドに含まれるビタミンEの抗酸化作用が肝臓の回復を助けます。アボカドに含まれる脂質の多くは一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)で、この脂質はゆっくりと消化・吸収されるため、飲酒で消耗した体に持続的にエネルギーを供給してくれます。トーストの炭水化物も効率のよいエネルギー源になります。
● フルーツジュース、スムージー(オレンジ、キウイ、ほうれん草)
栄養素:ビタミンC、葉酸、カリウム
効果:オレンジ、キウイのビタミンCの抗酸化作用が肝臓をサポート。キウイのカリウムが電解質バランスを整えます。ほうれん草に豊富に含まれる葉酸は、肝臓での解毒機能を間接的にサポートするビタミンB群の一種であり、アルコールの分解や排出を促進する酵素の働きを助ける可能性があります。食欲がない朝でも摂取しやすいですね。
●トマトジュース
栄養素:リコピン、ビタミンC、カリウム
効果:リコピンの抗酸化作用が肝臓を保護し、カリウムが電解質のバランスを整えます。飲みやすく忙しい朝にも便利です。
そのほかの二日酔いケアのポイント
必ず定期的に水を飲む
飲酒の前後はアルコールの利尿作用による脱水を防ぐため、十分な水分を補給しましょう。
いつも飲みすぎてしまうという人は、必ずチェイサーのお水を用意して、1杯お酒を飲んだらコップ1杯のお水を必ず飲むことを習慣化しましょう。
スポーツドリンクや経口補水液を飲酒の前後に活用するのも効果的です。
飲酒翌日は胃腸や体を休める
宴会で栄養素を意識したおつまみをチョイスすることも重要です。
また、飲酒翌日はなるべく体を休め、肝臓のアルコール代謝をサポートする時間を確保してください。
アルコールは肝臓に悪影響を及ぼす可能性
肝臓が処理できるアルコールの量には限界があります。
摂取量が多すぎると、酵素の働きが追いつかず、血中にアルコールやアセトアルデヒドが蓄積し、酔いが強くなるだけでなく、体に害を及ぼすリスクも高まります。
また、長期間にわたり過剰にアルコールを摂取すると、肝臓に負担がかかり、脂肪肝や肝炎、肝硬変といった深刻な肝臓疾患に発展することもあります。
監修者プロフィール
済生会横浜市東部病院 患者支援センター長
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科客員教授 医学博士 谷口英喜先生
<Edit:編集部>