
毎日飲んでたわ…“あの飲み物”が、自律神経を乱す原因に?[医師監修] (2/2)
自律神経のバランスを整えるために意識したい飲み物
逆に、自律神経を穏やかに整えてくれる飲み物もあります。
1. 白湯(さゆ)
内臓を冷やさず、体温をゆるやかに上げることで副交感神経が優位に。朝の1杯にもぴったり。50〜60℃のぬるめ温度で、ゆっくりすするのがベスト。
2. ハーブティー(カモミール・レモンバーム・ラベンダーなど)
香りや成分が神経を穏やかに鎮め、鎮静作用や睡眠導入をサポートする成分(アピゲニン、シトラールなど)が含まれており、就寝前に飲むと快眠にもつながりやすくなります。ノンカフェインのものを選ぶこと。
3. ホットミルク
乳製品に含まれるトリプトファンが幸せホルモン「セロトニン」の材料になり、自律神経の安定をサポート。甘みを加えるなら、砂糖ではなく蜂蜜を少量がおすすめ。
4. 麦茶(ノンカフェイン)
ミネラル補給と胃腸へのやさしさが魅力。夏場の水分補給にも最適です。冷やしすぎると体を冷やして逆効果になるので、常温が理想です。
5.ココア(砂糖を含まない純ココアがおすすめ)
テオブロミンという成分がリラックス効果を持ち、自律神経にやさしい。砂糖なしか、あるいは少しだけ蜂蜜やオリゴ糖など、また豆乳やアーモンドミルクで割ってもよいですね。
6. マグネシウム入りのミネラルウォーター
マグネシウムは神経の興奮を鎮めるミネラルで、硬水に多く含まれます。「マグネシウム含有」の表記をチェックしてみましょう。
マグネシウムは神経伝達の安定に関わるミネラルであり、不足するとイライラや神経過敏の原因になることがあります。硬水には比較的多く含まれるため、ラベルの栄養成分表示を参考に。
神経質になる必要はないが、カフェインとアルコールだけは注意!
コーヒーやお酒も“悪”ではありませんが、タイミングと量に気をつけることが自律神経の安定には大切。食事や生活習慣も合わせてチェックしましょう。
監修者プロフィール
安江千尋
天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック院長。
防衛医科大学校卒業後、同大学病院、自衛隊病院を経て、がん研有明病院にて下部消化管内科副医長として勤務。2024年、大阪・天王寺に消化器内視鏡専門クリニックを開院。大腸がんの予防・早期発見に取り組む一方、便秘・過敏性腸症候群など、自律神経の影響を受けやすい機能性疾患にも多く関わる。生活習慣や食事、ストレスとの関連を踏まえた総合的な診療を心がけている。
<Edit:編集部>