
髪が抜けるのはストレスのせい?医師に聞いた「自律神経と抜け毛」の関係性
「最近、髪の毛がよく抜ける……」そんな悩みを抱えていませんか? 実は、その原因の一つにストレスが関係しているかもしれません。
本記事では、内科医の岡村信良先生の監修のもと、ストレスと抜け毛の関係性や、抜け毛を予防・改善するための生活習慣について解説します。髪の健康を守るために、ぜひ参考にしてください。
ストレスで髪が抜けやすくなるのはなぜ?
過度なストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、頭皮の血流が悪化します。その結果、毛根に必要な酸素や栄養素が十分に届かなくなり、髪の成長が妨げられることがあります。
また、ストレスによってホルモンバランスが乱れると、髪の成長サイクルが短縮され、抜け毛が増える原因となります。
抜け毛を悪化させる生活習慣
ほか、日常生活の中で、以下のような習慣が抜け毛の原因となることも。
- 長時間労働や過度なストレス
- 不規則な生活リズム
- 睡眠不足
- 栄養の偏った食事
これらの習慣を見直すことで、抜け毛の予防・改善につながります。
ストレスによる抜け毛にはこんな特徴がある
以下のような症状が見られる場合、ストレスが原因の抜け毛の可能性があります。
- 1日に100本以上の髪が抜ける
- 抜け毛の毛根が小さく
- 抜け毛が短く、細い
- 枕や床に髪の毛が多く落ちている
これらの症状が続く場合は、早めの対策が必要です。
今日からできる!抜け毛を防ぐ3つの生活習慣
ストレスによる抜け毛は、自律神経の乱れが大きく関わっているため、そこを整えることがポイントになります。
1. 質の良い睡眠を確保する
1日7~8時間の睡眠を目安に、規則正しい睡眠習慣を心がけましょう。
就寝の2~3時間前に入浴を済ませ、カフェインやアルコールの摂取を控えることで、睡眠の質を向上させることができます。
2. 規則正しい生活リズムを保つ
毎日同じ時間に起床し、朝日を浴びることで体内時計が整い、自律神経のバランスが保たれます。また、1日3食を規則正しく摂ることも大切です。
3. バランスの良い食事を摂る
髪の健康を保つためには、主食・主菜・副菜が揃ったバランスの良い食事が必要です。特に、タンパク質を多く含む食品(肉類、魚類、卵、牛乳、大豆製品など)を積極的に摂取しましょう。
抜け毛が続く人は要注意! 病気が原因の可能性も
抜け毛が続く場合、ストレス以外の原因も考えられます。
たとえば甲状腺の病気や自律神経失調症、うつ病などが関係していることもあります。以下のような症状がある場合は、医療機関で相談しましょう。
- 倦怠感や体重の増減
- 冷えや発汗、手足の震え
- 気分の落ち込みや不眠
また、円形脱毛症などの症状が見られる場合は、皮膚科での診察をおすすめします。
監修者プロフィール
岡村 信良(おかむら・のぶよし)先生
内科医。経歴:平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。