ウェルネスフード
2025年11月25日
なぜ秋冬は睡眠の質が下がる?その理由と、医師も推す“超身近な食べ物”とは (1/2)
11月になり、本格的な冬の到来を感じる季節になりました。この時期、「長時間寝たのに疲れが取れない」と感じていませんか?実はそれ、冬特有の睡眠の質の低下が原因かもしれません。今回は内科医の工藤孝文先生に、秋冬の睡眠問題と健康リスク、その対策について解説していただきました。
冬はレム睡眠が長くなり、疲労回復が低下する
私たちの睡眠は、大きく2つのタイプに分かれています。
- レム睡眠:体だけが休息し、記憶の整理や夢を見るのはここのタイミング
- ノンレム睡眠:体と脳が深く休息し、成長ホルモンが分泌され、疲労回復が行われる

成人の一晩の睡眠は、通常ノンレム睡眠が約75%、レム睡眠が約25%で構成されています。しかし冬になると、このバランスが崩れてしまいます。
2023年の研究では、冬はレム睡眠が長くなる傾向が明らかになっています。日照時間が短い冬は体内時計が遅れ気味になり、レム睡眠が増加。その結果、疲労回復に重要なノンレム睡眠が相対的に不足してしまいます。
これこそが「寝ても疲れが取れない」という冬特有の状態の正体なのです。
秋冬の「ジグザグ天気」が自律神経を乱す
さらに厄介なのが、秋冬特有の「ジグザグ天気」。日中と夜の気温差、日ごとの気温変動が激しいジグザグ天気は、自律神経に大きな負荷をかけます。
自律神経が乱れると、体温調節や睡眠の制御機能が低下し、寝付きが悪くなったり深い睡眠が得られにくくなります。その結果、睡眠の質全体が低下してしまうのです。
睡眠負債が続くと、重大な健康リスクが急増
睡眠の質低下が続く状態を「睡眠負債」と呼びます。睡眠負債を放置すると、深刻な健康被害に繋がります。厚生労働省のデータによると、1日の睡眠時間が6時間未満の状態が続くと、さまざまな病気のリスクが大幅に上昇することが明らかになっています。
急増する主な健康リスク
| 疾患名 | 影響・リスク |
|---|---|
| 心血管疾患 | 高血圧や心筋梗塞といった心臓や血管の病気を発症するリスクが4.95倍に増加 |
| 糖尿病 | 2型糖尿病の発症リスクが約1.37倍に増加 |
| 認知症 | 認知症全体の発症リスクが1.55倍、アルツハイマー型認知症は2.92倍に上昇 |
| うつ病 | 発症リスクが最大2.27倍まで上昇 |
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