フィットネス
ライフスタイル
2017年7月21日

歌ってスリムに!? カラオケで効率良くカロリーを消費する秘訣とは?

 社会人の皆さま。ストレスと脂肪、溜まってますか? もし答えが「YES」だとしたら、今日はカラオケに行って歌いまくってみませんか?

 大声で歌うことでストレス発散になることはもちろん、カロリーを消費することもできます。最近のカラオケ機は1曲歌うごとに消費カロリーを表示してくれるものもあるので、「カロリーを消費した!」という達成感も味わえます。ストレスと脂肪を吹っ飛ばしてくれるカラオケですが、では、どのように歌えばよりカロリーを消費できるのでしょう。

「歌唱区間」が消費カロリーの数値を増やすカギ

 まず、通信カラオケDAMで知られる第一興商さんに、カロリー消費のポイントを伺いました。ちなみに、消費カロリーを表示して楽しめるカラオケ機はDAMだけ!

——歌ったあとに表示される消費カロリーはどのように算出されているんですか?

「声量と、楽曲の歌唱区間やテンポなどの情報をもとに算出しています。算出方法は、フィットネスクラブなどと協力して編み出しました」

——では、同じ曲でも歌う人が違えば消費カロリーは異なる?

「そうですね。歌唱時間、音圧で数値は変動します」

——どのように歌えば消費カロリーを増やすことができますか?

「声が通りやすい位置でマイクを持ち、背筋を伸ばしてマイクが床と水平になるように持ち、マイクヘッドの真上に向けて、お腹から声を出すイメージで、大声で歌うと消費しやすくなります。また、歌唱区間を正確に歌うとより数値も上がります」

——歌唱区間?

「はい。採点機能またはデンモクで「見えるガイドメロディ」をオンにすると出る、バーのようなものが歌唱区間です。これ以外のところで声を出してもカラオケ機器は感知しないので、いくら頑張っても数値には反映されません」

▲上部に表示されている灰色のバーが「歌唱区間」

——厳しい……! ちなみに、どんなジャンルの歌がカロリーを消費しやすいんでしょう?

「バラードは比較的消費しやすいと思います。というのも、曲の時間が長く、かつ歌唱区間の長くなればなるほど消費カロリーは大きくなるので、そういったジャンルが消費しやすくなると考えられます」

消費カロリーの高い歌は?

 バラードが比較的消費しやすいとのことでしたが、せっかくならいちばんカロリーを消費する曲に挑んでみたい。一体どんな曲がダイエットに最適なんだ〜〜〜!? 第一興商さんが発表しているランキングを見てみましょう。

▲消費カロリーデータは、歌唱条件、個人差等により変化する為、記載の数値を保証するものではありません

 1位は浪曲。演奏時間は、なんと21分もあるそう。「同曲は、歌でカロリーを消費するときに重要となる『感情を込めて力強く歌う』、『歌唱時間(発声時間)が長い』、『大きな声で腹式発声を使い歌う』のすべてを満たしており、“歌痩せ”にはもってこいの曲と言えます」とのことですが、はたして日頃馴染みのない浪曲を歌い切ることができるのでしょうか。

浪曲、歌ってみた

 まずは普通に浪曲にチャレンジ。渋い音楽が流れ、曲の登場人物である良子と松五郎をめぐる物語がはじまります。「演歌っぽくて普通に歌えそう!」と思いながら歌っていくと……。

……浪曲、セリフ多っ! なるほど、21分という時間はこのセリフ部分も含まれているようです。うん、これは難しい。

 なんとか歌い切ったあと、表示された消費カロリーを見て膝から崩れ落ちました。基準値からほぼ遠いこの数値から、どこまで伸びることができるのでしょうか。

 次は教えていただいたコツを踏まえて歌ってみましょう。

 歌唱区間を守って、お腹から声を出す。写真では伝わってきませんが、結構な大声で歌っています。

 2回目なのでセリフもまあまあ言えるようになりました。セリフは歌唱区間に含まれていないようですが、感情を込めて歌っているとなんだか気分がノッてきます。松五郎は良子さんに惚れていて、息子さんにいろいろよくしてあげるのですが、恋はなかなか実らない……という切ないストーリー。胸が熱くなってきますね。

 さて、気になる結果は……!?

 なんと2倍に! やった。やったよ松五郎!!


コツさえつかめば消費カロリーは増やせる

 浪曲の他にも、ランキング内の曲を何曲か歌ってみましたが、やはりコツさえ守れば消費カロリーのアップは可能でした。ランクインしている30曲すべてを歌えば、かなりのカロリーを消費することができそうです。また、コツを意識して歌うとなんとなく上手に歌えている気分になれるといううれしい発見もありました。

 「むしゃくしゃするから、今日はたくさん歌うぞ!」なんて日は、コツを意識しながら思いっきり歌って、ストレスとカロリーを吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか?

<Text & Photo:服部桃子(アート・サプライ)>