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2020年8月26日

筋トレ中に起こりやすい3つの怪我「捻挫・肉離れ・オーバーユース」。原因と症状、予防方法を解説 (1/2)

 スポーツ選手がそうであるように、運動にはケガがつきものです。筋トレでも捻挫や肉離れ、オーバーユースなどケガの可能性はあります。今回は、筋トレ中に起こりやすいケガの原因・症状・予防と対策を解説します。

捻挫(ねんざ)

 ウエイトトレーニング中に起こりやすいケガのひとつが捻挫です。捻挫と聞くと、足首だけに起こるケガだと思っている人は多いかもしれません。しかし、正確には関節にある靭帯や腱といった軟部組織や、軟骨(骨の表面を覆う関節軟骨、間隙にはさまっているクッションである半月板や関節唇)のケガを指します。そのため、肩・肘・手首・腰・膝など、関節の部分はどこでも捻挫が起こる可能性があります。

おもな原因

 捻挫は、関節に急な負荷がかかった状態で捻ったときに多く起こります。たとえば高重量を扱った動作中にフォームが崩れた場合や、デッドリフトでカラダを起こす際に腰を捻る、ベンチプレスで深い位置から持ち上げようとした際に肩を傷めるなど。スクワットでしゃがんだ姿勢から立ち上がろうとして膝を傷めたときも、捻挫の可能性があります。

症状の特徴

 捻挫は急に痛みが出るという特徴があります。徐々に痛くなるわけではなく、捻挫した瞬間に強い痛みを感じることがほとんどでしょう。受傷直後は動かさなくても痛みがあり、やがて動作痛のみとなっていきます。

予防と対策

 捻挫を防ぐには、サポーターなど関節を固定・保護する用具を着用するのが効果的です。捻挫は軽く見られがちですが、しっかり治さないと関節が緩くなり捻挫の再発が懸念されるほか、痛みが慢性化する場合もあります。

肉離れ

 急に発生する痛みには、捻挫のように関節ではなく筋肉が原因で起こるケガもあります。その代表的が「肉離れ」です。肉離れと聞くと、筋肉が骨から離れてしまうケガだと思っている人が多いかもしれませんが、肉離れとは、筋肉の線維が部分的に損傷・断裂した状態を指します。

おもな原因

 肉離れは、筋肉に大きな力が掛かることで起こる場合が多いでしょう。そのため、高重量を扱った筋トレでは肉離れのリスクが高くなります。また、軽い負荷でも動作の切り返しを勢いよく行うと、筋肉に急激に負荷がかかり肉離れを引き起こすことがあります。

症状の特徴

 肉離れが起こりやすい部位として気をつけたいのが、太もも裏の筋肉であるハムストリングスや、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋。トレッドミルで速いスピードで走る、エアロビクスといった瞬発系の動きを行った際に多いでしょう。もちろん、筋トレ中でもすばやい動作を意識したプログラムでは、肉離れのリスクが高くなります。

予防と対策

 肉離れを予防するには、筋トレ前のウォーミングアップが重要です。瞬発系の動作を行う前には入念なウォーミングアップを行い、筋温を上昇させておきましょう。

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