アーモンドはなぜ筋トレ効果を高めるのか?栄養や食べるタイミング、1日の摂取量[管理栄養士監修] (1/3)
最近は健康食品としても注目を集めるアーモンド。豊富な栄養素と良質な植物性たんぱく質から、ダイエットや筋トレ民の間でも話題です。筋肉を育てるために必要なミネラルや、タンパク質が筋肉になるのを助けるBCAA(必須アミノ酸)もたっぷり含まれており、間食や補食、おやつに最適です。
今回は、アーモンドでトレーニング効果がアップする栄養素や食べるタイミング、摂取量(1日に何粒くらい食べていいのか、食べ過ぎの目安)などを、Japanマラソンクラブのマラソンインストラクターでもある管理栄養士の深野裕子さんにじっくり聞きました。
アーモンドは、健康や美容を意識する人にとって、どんなメリットがあるのでしょうか。
たんぱく質だけじゃない! アーモンドの栄養素とは
種実類は全体的に脂質が5割以上を占め、マグネシウムや鉄、亜鉛、カリウムなどのミネラルやビタミンE、ビタミンB群が豊富で、食物繊維も多く含まれています。
その中でもアーモンドは、ビタミンEとビタミンB2がダントツ。たんぱく質含有量がアーモンドより高いピーナッツや、アーモンドの次にたんぱく質が多いくるみと比較しても多さが際立ちます。以下が成分表示です。
ビタミンEによる強い抗酸化作用
「アーモンドの特徴としては、なんといってもビタミンEが豊富な点です。ビタミンEは強力な抗酸化作用があり、細胞を酸化から守ります。ハードにトレーニングをする筋トレ民の強い味方です!」(深野さん)
強い抗酸化作用を持つビタミンEは、トレーニング後の疲労や筋肉痛、筋力の回復を早めてくれる働きがあるとのこと。
「ハードにトレーニングすることでカラダの中では炎症が起こり、活性酸素を発生させます。活性酸素は体内の不飽和脂肪酸や細胞膜成分、組織内の機能性たんぱく質などを酸化させてしまうほか、筋肉痛の原因にも。アーモンドに含まれる豊富なビタミンEの強力な抗酸化作用で活性酸素の害を防ぐことができます」(深野さん)