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2022年5月20日

入浴剤で疲労回復やリラックス効果を実感。疲れたカラダに効果的な入浴法をお風呂博士に聞いてみた(後編) (2/2)

入浴効果をもっとも得られる入浴剤の使い方は?

 何度ぐらいのお湯にどれぐらいの量を入れて、何分後に入ってのような、入浴効果を最も得るためには入浴剤をこう使え! というのはあるんでしょうか?

「湯に溶かす量としては、1回分は200リットルのお湯に対して入れたときの効果を厚生労働省へ申請をして許認可を得ています。それ以外は特にありません。入浴剤を入れたすぐのタイミングがやっぱり香り立ちがいいので、香りを楽しみたい場合は入浴時に入れるといいです。もし、炭酸の発泡力をあげようと思ったら湯の温度は高いほうが発泡しますが、そのかわり溶存する炭酸がなくなるのも早いですね」

 ちなみに、入浴剤を入れた前日の残り湯を再び湧かし直しても大丈夫とのこと。ただし、炭酸ガス系のものは、炭酸ガスの効果はなくなってしまうそうですが、ミネラルの部分は残るとのこと。また、お湯の量が減っていたら、その減った分に入浴剤を追加してもOKだそうです。

 最後に、入浴剤の疲労回復効果はお湯に入るだけの部分以外にもあるか聞いてみました。

「入浴後の保温効果がやっぱり大きいですね。血液循環が続くことにもつながります。『きき湯 ファインヒート』は炭酸ガスのほかにも硫酸ナトリウムといった温泉の成分が+αで入っていて温浴効果を高めてくれます。肌に付着してベールを作ってくれるのでカラダを冷やさない。保温効果が高いです。また、『薬用 ソフレ 濃厚しっとり入浴液』は入浴後もしっとり感が持続します。どちらも入浴後の効果も注目していただければと思いますね」

 リオオリンピックで日本選手たちのパフォーマンスをサポートした入浴剤。次の東京オリンピックでは、海外の選手にも使ってもらいたいと、石川さん。海外でもリカバリーにお風呂を取り入れている国は多いですが、入浴剤を使うという発想はまだないのだそう。

 入浴剤がスポーツ後の疲労回復をサポートしていることは確実。スポーツを楽しむみなさん、お風呂博士・石川さんに教えてもらったお風呂とスポーツのいい関係&入浴剤、すぐに実践必至です!

前編:お風呂に入れば睡眠の質も上がる。疲れたカラダに効果的な入浴法をお風呂博士に聞いてみた(前編)

[プロフィール]
石川泰弘(いしかわ・やすひろ)
株式会社バスクリン販売管理部販売促進課マネージャー広報責任者。博士(スポーツ健康科学)。温泉入浴指導員や睡眠改善インストラクターの資格を持ち、“お風呂博士”としてTVやラジオ、雑誌などに数多く登場。健康・スポーツとお風呂の関係や、効果的な入浴法などについて学校や自治体、他企業など全国各地で講演会も行なっている。サッカー好きで週末ランナーというスポーツ愛好家。著書に『バスクリン社員が教える究極の入浴術 お風呂の達人』(草思社)、『バスクリン社員が教える おうちでバスタイム』(ネコ・パブリッシング)、『バスクリン社員がそっと教える肌も腸も健康美人になる入浴術26』(スタンダードマガジン社)ほか共著、監修も多数

【バスクリン公式HP】https://www.bathclin.co.jp/

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<Text & Photo:京澤洋子(アート・サプライ)>

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