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2023年3月27日

「太った」「痩せた」はどうチェックする?体重、体脂肪率のほかに見るべき部分とは (2/2)

見た目

皆さんが「カラダを変えよう」「ダイエットしよう」と決意するのはなぜでしょうか。健康的な理由からという人もいるかもしれませんが、多くの人は「格好いいカラダになりたい」などの目標があるからでしょう。

その場合、「体重が減った」=「理想のカラダに近づいた」というわけにはいきません。体重は減ったものの、思ったよりも貧相なカラダになってしまった。あるいは、筋肉がついておらずだらしないカラダのままという、思うような結果ではない場合があります。

そのため、数値だけでなく見た目を記録しておき、理想のカラダに近づいているか確認する必要があるでしょう。

また、体重は停滞気味ながら、カラダが締まってきたというような変化もあります。体脂肪が減少し、筋肉量が増えることで体重に変化がない場合などです。そのようなパターンも、見た目の変化をチェックしておけば、ダイエット停滞期でもモチベーションをキープできるはずです。

皮下脂肪の厚さ

見た目の記録とともに、皮下脂肪の厚さも写真などで測定しておくと良いでしょう。

体脂肪の蓄積具合を確認する方法のひとつに、「キャリパー法」というものがあります。これはキャリパーと呼ばれる測定器で腕や脇腹などをつまみ、どのくらい脂肪の厚みがあるかを測る方法です。

一般の方ではキャリパーのような専門道具を持っていませんので、手でつまむ方法でも良いでしょう。なお、インターネットでは1000円程度で販売されているキャリパーもあり、これを使えば皮下脂肪厚を数値として残すことも可能です。

手でつまんだ上体をカメラで撮影しておくと、体脂肪の変化をさらに把握しやすくなります。ちなみに、オススメは腹部正面シックスパックの部分。あらかじめつまむ部分を決めておくようにしましょう。

測定時の注意点

どの項目も、同じ環境で測定するようにしましょう。「昨日は朝、今日は夜に測定」というように、時間帯や状況が異なると数値の正確性が低くなります。

体重や体脂肪はもちろん、ウエストや皮下脂肪厚なども同じ時間に統一するとよいでしょう。

関連記事:肥満度(BMI)の計算方法。健康に悪い数値はどれくらい?

[著者プロフィール]
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。スポーツ系専門学校での講師や健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師経験も多数。そのほか、テレビや雑誌でも出演・トレーニング監修を行う。日本トレーニング指導者協会JATI-ATI。
【HP】https://wada0129.wixsite.com/takumiwada

<Text:和田拓巳>

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