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膝テーピングのメリットと正しい巻き方|専門家が回答

 マラソンランナーやサッカー、テニスなど、スポーツをしている人が貼っている印象がある「テーピング」。運動をしない人だと、突き指や腱鞘炎といった怪我のときにつけるイメージかもしれません。しかもなんだか難しそうで、一般人にはうまく巻けなさそうな……そもそもどんなときに使うものだっけ? 正しい巻き方は?

 そんな疑問あふれるテーピングのアレコレについて、テーピングやサポーター、コンプレッションウェアなどを展開するピップ株式会社「プロ・フィッツ」ブランドのテーピングインストラクター、丸山里夏さんに聞いてみました。

 今回のテーマは「膝の痛み予防のためのテーピング」です。

Q.ランニングや登山などをしているとき、途中で膝に痛みが来ることがあります。テーピングを勧められたのですが、対策になるでしょうか?足首など他の部位は痛くならず、いつも膝のみです。

 ランニング時、「ひざにかかる負担」は一歩ごとに体重の3~4倍と言われています。ウォーキングでは着地の際、必ず両方の足が地面についていますが、ランニングでは片足での着地になります。

 そして、足関節と股関節のアライメントの悪影響が響きやすいのが膝関節です。足の着地位置が前方すぎると、ブレーキ動作をかける動きになってしまい膝への負担も大きくなります。

 そのようなとき、膝にテーピングをすることで過度な動きの制限、膝にかかる負荷の軽減サポート、また、膝の下あたりまで続く太ももの筋肉のサポートができるのです。

 脚を使う競技、とくにランニングや屈伸運動のような動きの多いスポーツ時におすすめです。

膝テーピングの正しい巻き方

1.以下画像のように座り、膝(ひざ)は90度に保ちます。

2.膝(ひざ)の両サイドまでの長さのテープを2枚用意します。

3.紙を表にして半分に折り、広げて、真ん中の部分の紙を破ります。

4.テープを画像のように持ち、ひっぱって、膝のお皿の下に貼ります。このテープでお皿を引き上げるようにしましょう。

5.片手で貼ったところを押え、もう一方の手で紙を剥がし、テープを貼ります。このとき、テープの端の方はひっぱらずに貼ります。同じく反対側もひっぱらずに貼りましょう。

7.続いて2枚目のテープです。1枚目と同様、紙を表にして半分に折り、折り返しておきます。

8.今貼ったテープの半分上に重ねてひっぱって貼り、お皿を引き上げるように貼ります。

9.片方の手でテープを押え、端のテープはひっぱらずに貼ります。

10.完成です!

“膝のお皿”の位置を把握しておこう

 「膝蓋骨(しつがいこつ)」、いわゆる“膝のお皿”の位置をしっかりと確認してから貼ることです。膝テーピング時だけでなく他の部位でも言えますが、体の構造を知っているとテーピングがとてもわかりやすくなります。

 膝は、太ももの骨である「大腿骨(だいたいこつ)」と、膝から下の「脛骨(けいこつ)」と「腓骨(ひこつ)」が合わさり、その前面に膝のお皿があります。膝のお皿は太ももの筋肉に付着している骨です。

 そのため、膝のお皿の位置を把握しておくことで、テーピングで膝と太ももの筋肉へのアプローチができるようになり、テーピングを貼る際の目安となります。

 また、膝は可動域の大きい関節です。膝を「曲げて」貼るのか「伸ばして」貼るのかによっても違いが出ます。貼った後、屈伸などを行って動かし、貼った部分に違和感がないか確かめましょう。

[プロフィール]
丸山里夏(まるやま・りか)
愛称まるちゃん。兵庫県神戸市出身、大学時代はテニス部に所属。2018年にピップ株式会社に入社し、テーピングインストラクターとしての活動を開始。テーピング施術人数1045名(2021年5月末)、テーピングセミナー受講者数は約2300名にのぼる。NESTA-PFT認定。

記事協力
ピップ株式会社
プロ・フィッツ公式サイト https://pip-profits.com/

<Text:編集部/Photo:ピップ株式会社>

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