「のど飴には食欲を抑える効果がある」ってホント?薬剤師が回答 (1/2)
のど飴。風邪やのどが痛いとき以外にも、ダイエットに活用する方法があります。意外かもしれませんが、のど飴には食欲をコントロールする効果が期待できます。
「間食を減らしたいのに、ついつい食べてしまう」
「食欲を抑えられたら、ダイエットに成功するのに……」
そのようなお悩みの方にも、のど飴はおすすめです。この記事では、食欲コントロールに役立つのど飴の活用方法について、薬剤師・山形ゆかりさんが探っていきます。
のど飴の一般的な効果は「唾液の分泌促進」
のど飴をなめると、唾液の分泌が促進し、のどの乾燥が緩和され、傷んだ喉の粘膜が保護されるため痛みがやわらぎます。また、のどの痛みの軽減に役立つ有効成分が含まれているものも。
のど飴には食欲を抑える効果があるってホント?
のど飴は、なめるタイミングや、含まれている成分によっては食欲をコントロールすることが可能です。
のど飴をなめると空腹感が和らぐ
食前にのど飴をなめると、空腹感を抑える効果が期待できます。のど飴の糖分を摂取することで血糖値が適度に上昇し、満腹感を得ることができるためです。
空腹感を我慢して血糖値が低い状態が続くと、次に糖分を摂取した際に、その反動で脂肪がからだに蓄積しやすくなる可能性があります。これを予防するためにも、のど飴により血糖値を上げて空腹感を抑える方法はダイエットに有効です。
また、間食をしたくなったときにものど飴をなめてみましょう。のど飴の少量の糖分が強い空腹感を抑えてくれるため、間食を我慢しやすくなります。
食欲を抑える成分が含まれていることも
食欲を抑える効果が期待されている「CBDオイル」や「メントール」が含まれているのど飴もあります。
CBDオイルとは、大麻植物から抽出される成分を主成分としたオイルのこと。空腹感を緩和する効果があるとされており、アメリカやヨーロッパでは数年前から注目されています。大麻植物から抽出されますが、精神活性作用を持たないので、麻薬や向精神薬とは異なります。
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メントールは、スーッとした清涼感がある、ハッカやミントに含まれる成分です。メントール入りののど飴の刺激や香りには、食欲を減退させる効果があります。
どんなのど飴がいい? 選び方のポイント
食欲を抑えるのど飴の選び方を、以下にご紹介します。
糖質の量
糖質量が控えめなものを選びましょう。含まれる糖類が0.5%未満の「ノンシュガー」もしくは「シュガーレス」と記載されているものがおすすめです。
カロリー
砂糖や甘味料の代わりに、低カロリーの天然甘味料を使用したのど飴が販売されています。
食欲を抑える成分
前述したとおり、CBDオイルやメンソールなど、食欲抑制成分の有無を確認しましょう。
以上のことに加え、自分の好みの味を選ぶことも大切です。飽きずに続けられる味を選ぶことで、効果にも期待ができます。
のどの痛みを軽減する成分もチェック
のどの痛みの軽減を目的としている場合には、薬効成分が含まれている「医薬品」・「医薬部外品」と記載のあるのど飴を選ぶのがおすすめです。
のどの痛みを軽減する成分としては、以下があります。
- アズレンスルホン酸ナトリウム 炎症を鎮める
- ポビドンヨード(ヨウ素) 抗菌作用がある
- クロルヘキシジン塩酸塩 抗菌作用がある
「医薬品」と記載のあるのど飴は、症状に対して効果・効能が認められているものです。販売されているのは、ドラッグストア・薬局のみになります。
「医薬部外品」は、医薬品に準ずる有効成分が配合されています。緩やかに症状を改善し、副作用が少ないのが特徴です。コンビニでも手軽に購入することができます。
また、はちみつには抗菌作用があり、炎症を引き起こす細菌の繁殖を抑える効果が期待できます。そのため、はちみつを使用したのど飴もいいでしょう。[1*]
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[1*] https://himitsu.wakasa.jp/contents/honey/